SSブログ

グリムとメルヘン街道4 [その他の国]

 グリム童話シリーズの四回目は、笛ふきと共に町の子供たち全員が姿を消してしまうという、ちょっと不思議な話「ハーメルンの笛ふき男」です。

 空想の世界でしか起きないようなお話ですが、大昔、似たような事件が実際に起きていました。

Grimme.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年12月28日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 「昔々、あるところに小さな町がありました。そこにはケチんぼな人たちが住んでいました・・・」

 ハーメルンの人たちは、ネズミを追い出してくれた笛ふきに報酬を払いませんでした。

 番組に登場した笛ふき、ゾンビみたいで怖いですねえ。この男が、町の子供たち130人を誘拐して、ケチな住人たちに復讐をすることになります。

 「かわいそうな子供たちだって?そんなものは聞こえないねえ。あんな小悪魔、どうなるか見てるがいい!」と笛ふき。

 なんだか絵本で見た笛ふきとはまるで異なるイメージで、不気味・・・。

 ハーメルンの町にはこのお話をテーマにした博物館があります(水色印)。

 「ここにグリム童話集の初版本があります。この中に笛ふきの話もあります」と博物館の方。

 物語の中では、子供を連れ去ったのは笛ふきのように描かれていますが、本当に犯人は笛ふきだったのでしょうか?

 絵本と同じような笛ふきに扮した市の職員のミヒャエルさんが本当のことを教えてくれます。

 「通りにならぶ建物の上に文字があります。これは、ある女の子が見たままを証言したのを書き留めたものです。つまり130人の子供がどうやって消えたかがここに書かれてあるのです」とミヒャエルさん。

 事件が起きたのは1284年6月26日のことでした。

 ミヒャエルさんについて教会へ入ると、笛ふきと子供達を描いたステンドグラスがありました。

 「ここにはネズミは描かれていません。ネズミの話は300年ののち、誰かが付け加えたのです」

 それならなぜ笛ふきは子供達をさらっていったんでしょう?それを明らかにしてくれるのが郷土の歴史に詳しいゲルノットさんです。

 「子供たちが消えたのは歴史的事実です」

 丘の上に大きな岩があります。ゲルノットさんによれば、そこには、住民と住民たちが崇拝する異教の神が現れているとか。

 これを知ったキリスト教会が喜ぶはずはありません。住民たちを罰するために、子供たちをこの辺りにあった洞窟で皆殺しにしたというわけです。

 現場は跡形もなく消えてしまいましたが、“悪魔の台所” と言うその呼び名だけが残っているそうです。

 中世の宗教がらみの事件には陰惨なものが多く、こんなことがあってもおかしくないような気もします。

 「ここで発掘をして、子供達の骨や笛ふきの楽器を見つければいいだけです。そうすれば、このお話の結末がはっきりします」とゲルノットさん。

 しかし、残念ながらこの仮説を有力とみなす人はいないそうです。

 ネズミの話は誰かの脚色だったとしても、笛ふきは最初のお話からずっと登場していました。そうなると笛ふきのルーツはなんだったのか?

 「ヨーロッパ東部には、この地域にある町と同じ名前の町があちこちにあり、そこにはこの地域に住んでいた人たちと同じ名字の人たちが住んでいるんです。そのことから考えられるのは、若者たちが町を出て移住してたのではないかということです。笛ふきは若者たちに『君たちの前には明るい未来があるんだ。僕と一緒に来ないか?いい生活ができるよ』などと勧誘していたんじゃないでしょうか?」

 こちらの仮説を信じたくなりますが、これといった証拠はどこにもありません。

 「童話の中に登場する人たちは時にはひどい目にあうこともあります。でも次回は、愛が勝利を収めるお話をしましょう」

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、小学校の科学の授業で子供たちに課題を出した。『食物連鎖の例を一つ上げてごらん』すると返ってきた答えが『狼は子今日、父が人生で最も素晴らしい日だったのは初めての子供ジャンが生まれた時だと言った。ジャンは僕の弟だ・・・

VDM(Vie de Merde)より



nice!(46)  コメント(4) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 46

コメント 4

末尾ルコ(アルベール)

これとカスパー・ハウザー・・・ドイツの2大ミステリーですね。  RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-01-05 01:38) 

carotte

RUKOさん
ああ、それも謎の事件ですね。推理が推理を読んでナポレオン絡みになって・・・。どちらも本当のところが知りたいものです。
by carotte (2018-01-05 14:03) 

opas10

ハーメルンの笛吹き、諸説あるすごいミステリーなんですね!若者が唆されて町を出て行くなんて、ある種の新興宗教かもしれないですね。
by opas10 (2018-01-06 21:09) 

carotte

opas10さん
何しろ子供達が忽然と姿を消すという謎の事件が実際に起きてますからねえ〜。謎が謎を呼んであれこれ推測してるわけです。新興宗教がらみっぽいですね。でも、800年も昔の話になると決定的な証拠を見つけるのは難しいです。
by carotte (2018-01-07 14:11) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。