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続・小さな村の冬の暮らし [ローヌ=アルプ地方]

 超高層ビルで知られるドバイ。数日前から霧が立ち込め、摩天楼はこんな具合になっていました。→こちら。(写真6枚)

 ドローンで撮ったんでしょうか?不思議な風景ですねえ。このまま歩いてお隣のビルに移動できそうな・・・。

 さて、昨日はフランス中央山岳地帯のはずれにある小さな村の冬の様子を紹介しましたが、今日はフランスアルプスの小さな村の冬を紹介します。

Paris_LaGoulaz.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年1月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 イタリア国境まで数キロの、岩と雪山しかないようなところにあるのがラ・グラーズ村。標高は1755メートル。

 いっこうに人の暮らす気配が感じられませんが、ひょっとして廃墟に雪が積もっただけの村?などと思っていると、こちらに向かってくる一台のスノーモビル。

 雪化粧した村の看板の横を通って止まりました。この村の住人の一人でジャン=マルクさんです。

 とは言っても村の住人は全部合わせても3人しかいません。

 「冬はいつもこんな感じです。何しろ雪で道路は封鎖されてますから、唯一の交通手段はこのスノーモビルなんです」

 朝はいつもこうして玄関前を雪かきです。

 あっ、猫ちゃんが2匹、ジャン=マルクさんの雪かきの様子をここから眺めています。なんだかちょっとホッとします。

 ジャン=マルクさんは64歳。代々ここで農場を営んでいた家族が暮らしてきたこの山小屋に住んでいます。

 曽祖父のジャン=ピエールさんは105歳で亡くなるまでここで暮らしていたそうです。どうやら100歳の誕生日には新聞の記事にもなったようです。

 「私が手を入れる前の家はこんな具合でした。今日みたいに天気のいい日は本当に素晴らしいですよ。でも悪い日はひたすら雪が降り積もって大変です」

 100年前には50人ほどがこの集落で暮らしていました。今はジャン=マルクさんと80歳代のご夫婦の3人だけ。

 犬を連れてやってきたのがその旦那さんのジャッキーさんです。ここの厳しい冬にもかかわらず村を離れることはできないそうです。

 今度はジャッキーさんが用を足しに麓の村へと降りて行きました。

 村の建物を見ると、廃墟には見えないですね。もっと人が沢山住んでるんじゃないかと思ってしまうくらいです。

 「ここには思い出が沢山あります。私が8歳くらいの時は住人がもっと沢山いて、7月のサン=タンヌのお祝いの日には礼拝堂の屋根に上がってあの小さな鐘を鳴らしたもんですよ」

 村には冬山をスキーで散策するツーリストがやってくることもあります。そして今日は友人が訪ねてきました。

 外は凍えるような寒さですが、木造の家の中は暖炉のおかげであったかそうです。

 雪山では狐や鹿がこうして姿を現します。

 因みに夏に行われるサン=タンヌのお祝いはこんな感じ→こちら。そして雪のない村はこんな感じ→こちら


******* フランス人のつぶやき *******

今日、夫が古新聞を使って暖炉に火をつけた。よく見ると、息子が生まれた日の新聞で、私が1989年からずっと大切にとっておいたものだった・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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