バレンタインの赤いバラ [トピックニュース]
明日はバレンタインデー。日本では女性が男性にチョコレートをプレゼントする日になってますが、フランスでは、男女を問わず、チョコに限らず、愛する人に贈り物をする日になっています。
そして贈り物で一番多いのがお花。赤いバラが一番人気。
この赤いバラ、生産者から愛する人の手元に届くまでに値段が20倍にもなっているとか。
どうしてまたそんなことになるんでしょう?
その謎を解き明かします。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年2月11日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
赤いバラの生まれ故郷は・・・なんとアフリカのケニア!
この巨大な畑で育てられています。フランスにやってくる花の半分がここケニアからだそうです。
どうしてまたケニアなの?
この地域の気候と水が栽培に適しており、月に100ユーロ以下という人件費の安さも要因の一つになっています。
出荷時のバラの値段は一本0.12ユーロ(約16円)。箱詰めにされたバラは空路でパリに・・・と思ったら、あれれれ、アムステルダムに運ばれてしまいました。
そう言えばアムステルダムは欧州の花の中心地とかなんとか聞いたことがあるような・・・。
こちらがアムステルダムの空港に到着したばかりの荷物。この中に約20万本のバラが詰められています。
この時点で値段はすでに二倍になっています。
花専門の仲介業者の手で箱から出されたバラたちは長旅でちょっとお疲れの様子。
元気を取り戻させるために砂糖水につけられます。
この手数料が値段に上乗せされ、一本0.30ユーロ(約40円)に増額。
こうして元の美しさを取り戻したバラは、大画面とパソコンの並ぶこの近代的な施設で競りにかけられます。
世界中から集まった仲買人の数は3万人ほど。3台のパソコンとにらめっこのこの方もその中の一人。
この方が競り落とした時、バラの値段は一本0.61ユーロ(約80円)。
「昨日よりは高いけど、でもいい値段で競り落とせたよ」
競り落とされた花はヨーロッパ各国の目的地に向けて仕分けされ輸送されます。
ケニアから運ばれてきたバラはパリ行きのトラックに乗せられ、7時間かけてランジスの卸市場に運搬されます。
市場についた花を求めて小売業者がやってきました。この時点で値段は0.80ユーロ(約107円)に。
このお花屋さんで小売価格が決まるのですが・・・一本なんと2ユーロ(約265円)に跳ね上がってしまいまいた。
「お店の賃料や電気代、税金等々で費用が発生します。何でもかんでもお客さんに払わせて儲けようなんて思ってるわけじゃないです」と花屋さん。
うーん、なるほど。最初が0.12ユーロだったのが最後には2ユーロ。確かに20倍近くになってました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼にもうすぐバレンタインデーだねと言った。すると彼が言った。『そうだね。でもあれは恋人たちのための日だよね。僕たちには関係ない』ええ〜っ!?
」
![[がく~(落胆した顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/142.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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