ジルのカーニバル2018 [ベルギー]
冬季オリンピック、全然興味なかったのに、日本選手がメダルを取り始めた途端に気になってきました。
手のひらを返したようなこの態度、ひどいですね。反省。
アスリートの皆さま、がんばって下さい!
さて本日は、世界遺産に登録されている伝統のカーニバルを紹介します。
ベルギー中南部の町バンシュ(Binche)では、ジルという名の男がたくさん登場するカーニバルが開催されました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年2月14日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
頭に雲のようなふわふわの飾りをつけたのが、名物男ジルです。その千人ほど。
そして、独特の音とリズムで祭りを盛り上げてくれるのがドラム班。こちらは普通の冬の装いです。
ドラムの音に合わせて踊りながら通りを練り歩くジルは、少々肥満体。あの衣装の中には藁が詰め込まれています。
足には木靴、手にはオレンジの入ったカゴ。
16世紀に始まったとされるこのカーニバル、父から息子へと引き継がれてきました。
ジルの衣装を身につけてパレードするのは誇りといってもいいくらいに名誉なこと。
そしてこちらの映像は、カーニバルの朝の様子です。
この時のジルは変わったお面をつけ、丸く輪になって小刻みに歩きながらぐるぐる回っています。
「こうして冬を追い出しているんです」とジルの一人。
この世界遺産のパレードを見るためにやってきた観客は数万人にもなります。
パレードに参加しているのはジルだけではありません。アルルカンやピエロもいます。
手にはやっぱりオレンジの入ったカゴを持っています。
「素晴らしいカーニバルです。一度見たらまた見たくなります」と男性。
「これはベルギーの民俗芸能ですよ。私たちは初めて見るんですが、オレンジをたくさんもらいましたよ」と別の男性。
どうやら、カゴに入ったオレンジは観客に配られるようです。遠くの観客にはこうして渡します。
観客の方も心得たもので、虫取り網やバスケットボールのゴールのようなものを用意して、できるだけたくさんキャッチしようと必死です。
「オレンジを下さるなんて親切ねえ」と年配の女性。
「オレンジは幸せを運んでくるそうですよ」と取材班。
「あら、そう。それならますますいいわね」
人混みを避けて、こんなところでパレードを楽しんでいる人たちもいます。
ここならネットで守られているので、オレンジが当たって痛い!なんてことにはならないですみそうです。
そして、シャンパンで乾杯もできます。
マルディ・グラの熱気は夜も続きます。町のバーや居酒屋は満員。
年に一度のお祭りを皆さん楽しんでらっしゃるようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、わが家の伝統にのっとって、オレンジを食べながらその種を集めた。たくさん集めるとその年はいい年になるはずなのだ。しかし、2018年はひどい年になりそうだ。何しろ僕は、種なしのオレンジに当たってしまったからねえ・・・
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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