週末はアラスで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス北部の町アラス(Arras)を旅します。
パリからは高速列車で50分。なんだ、通勤圏内!東京駅から熱海までがほぼ同じ(新幹線こだま)。
気軽に遊びに行けそうです。さあ、出発!

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年2月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アラスの駅に到着しました。
まずは町の二つの中心地、グラン・プラス(青印)と英雄広場(赤印)に行ってみましょう。どちらも駅から徒歩で数分のところにあります。
「ここには世界でもあまり類のない建物が並んでいます。少し高いところから見てもらうとその様子がよくわかります」と旅人。
早速、ドローンが鳥の視点で建物を見せてくれます。二つの広場には150軒もの建物が並んでいます。ベルギーに近いせいかギルド風。
どれも同じような建物に見えますが、よく見るとそれぞれ色も違えば装飾も様々です。在りし日の繁栄ぶりが伺えます。
ドローンがなくても高いところからこの町並みを眺めることはできます。英雄広場にあるタウンホールの鐘楼に上がってみましょう(緑印)。エレベーターで上まで行くことができます。
このタウンホールができたのは15世紀〜16世紀のこと。第一次世界大戦で破壊されましたが、その後再建され今に至っています。現在はユネスコの世界遺産に登録されています。
鐘楼からの眺めがこれ。広場だけでなく町全体を眺めることができます。広場を囲むように立ち並ぶ三角屋根の建物が印象的です。
広場は17世紀に作られました。建物の一階はアーケードになっています。そこにあるお店の一つを訪ねてみましょう。
ここは陶器の工房兼お店Au Bleu d’Arras(水色印)。
アラスで陶器が作られ始めたのは18世紀のこと。4人の姉妹が工房を設立したのがその始まりです。その伝統を引き継いだ最後の一人がこの方、クリステルさんです。
アラス焼きの特徴はこのブルーの花柄。収集家の間ではよく知られているそうです。
「創業者の情熱を感じるんです。こうして作ったものが代々引き継がれることで歴史の一部になるんです」とクリステルさん。
旅人さん、旅の思い出に一つお買い上げ。素敵ですね。ピアスなんか入れるのにちょうどよさそう。
次は、町の中心を離れてこんなところに来てみました。あのヴォーバンの作った要塞です(黄緑印)。こちらも世界遺産の一つ。
要塞の中にあるかつての火薬庫に行ってみると、チーズが並んでいました。ここは熟成させるのにちょうどいい場所だそうです。それにしてもすごいカビ。
「これがチーズを美味しくしてくれる生き物なんです」とここの主のジャン=フランソワさん。
ここでは定期的にチーズの試食会を開いているそうです。早速、旅人さんも試食してみました。マロワルというこの地方伝統のチーズ。とろりとして美味しそうですが、ウォッシュ系なので少々強烈なお味かもしれません。
チーズを堪能したら、また市街地に戻ってきました。英雄広場に宵闇が訪れました。建物がライトアップされて美しいですねえ〜。
今宵は劇場でコンサートを楽しみます(紫印)。
アラス劇場は18世紀の建物。毎年100件ほどのイベントが開催されるそうです。
3階席まであってたくさんの人に実演を楽しんでもらえそうですが、客席とステージがわりに近いので、反応が直に伝わってくるとか。それに音響も良いそうです。
夜も更けてきました。そろそろ今晩の宿Place-O-Hôtesへ向かいましょう(こげ茶印)。グラン・プラスに面していてとても便利です。
翌日はちょっと変わった場所へと行ってみましょう。そこはLes Bovesと呼ばれる地下。
そもそもは石切り場として10世紀頃から掘られていた場所ですが、第一次世界大戦中は英国兵の隠れ家となったそうです。
当時、アラスは激戦地となり、多くの兵士がこの戦いで命を落としたそうです。
あの映画「ロード・オブ・ザ・リングシリーズ」の監督ピーター・ジャクソンもここを訪れたそうです。
さて今回の旅の費用は、タウン・ホールの鐘楼が3ユーロ、陶器が20ユーロ、チーズの試食が7ユーロ、食事が21ユーロ(映像にはなかった!)、劇場でのコンサートが22ユーロ、宿泊代が47ユーロ、地下の石切り場が7ユーロで、締めて127ユーロ(約17,000円)でした。
因みに円高で1ユーロは131円くらいまで下がりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、海岸でドローンを飛ばしてみることにした。前々から夕日を撮影するために飛ばしてみたいと思っていたのだ。ドローンは離陸し、水平線に向かって飛んで行った。そして・・・二度と戻ってこなかった
」
![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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