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パリのプリンス [フランスのグルメ]

 暖かくなるというのに朝晩はそれなりに冷え込みます。しかも、昼間も思ったほど暖かくない!

 どうも期待のしすぎ、せっかちなだけかもしれません。

 春は静かにのんびりと待つのがいいようです。

 さて、パリには “パリのプリンス(Prince de Paris)” と呼ばれる美味しいものがあるそうです。

Paris_Paris.jpg



下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年3月9日に放送)(今回はビデオを埋め込むことができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いてビデオを見ることができます)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

PrincedeParis.jpg

 ここはパリのとあるブラッスリー。ハムをスライスしただけの料理が出てきました。

 おもむろにナイフとフォークで食べる紳士。

 「幸せを感じる瞬間ですよ」

 このハムが “パリのプリンス”です。なんとパリのど真ん中で作られています。

 そこは有名シェフの間ではよく知られた場所。重そうな豚のもも肉が運び込まれます。

 「そのもも肉はどこからのものですか?」と取材班。

 「ブルターニュ産、マイエンヌ産、サルト産のものです」

 このもも肉がどうやって美味しいハムになるのでしょう?今日は特別にその工程を見せてもらいましょう。

 まずはもも肉に製造元の焼印が押されます。

 次に、保存のために塩水に漬け込みます。単なる塩水ではありません。この野菜を煮込んで出来たスープにゲランドの塩、香辛料を加え、注射器で肉に注入します。

 全体に行き渡らせるためにはこの方法が一番いいのだとか。

 これが終わったら、整形です。不要な脂肪を取り除いたら、骨も全て取り去ります。

 必要な部分を残しながら形が崩れないように進めなくてはならない重要な作業です。

 作業員の片方の手には鎖手袋。危険な作業でもあります。

 次は丸いハムの形になるようにネットに入れて固めます。これを68度のお湯で9時間かけて茹でます。

 こちらが茹で上がったもも肉。常温で冷ましたら、その後8日間、冷蔵庫に入れて寝かせます。

 こうして出来上がったのが、パリのプリンスです。

 全て手作り。そうたくさんは作れません。それでも一週間に500〜600個のハムを作るそうです。

 そのうちの80%がパリで販売されます。残りは香港、タイ、ベルギー、バハマなどに輸出されているそうです。

 価格はといえば、他のハムに比べてお高め。

 「その代わり品質がいいですよ。子供さんのたくさんいる家庭では厳しいかもしれませんけどね」と女性。

 「私は田舎の出身なのでこのハムは田舎の味を思い出させてくれます」と女性。

 冒頭に登場した飲食店Brasserie Lippでは、ハムの売り上げが5倍に伸びました。

 このハムを食べるためにわざわざこのお店に足を運ぶお客さんもいるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、自転車事故に遭い、青あざができた。友人が怪我をした僕の太ももを見て言った。『なんだか不味そうな生ハムみたいだ』

VDM(Vie de Merde)より



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