英国のパスポートは・・ [メイド・イン・フランス]
もう春だ!ということで、昨日は少々薄着で出かけたところ、午前中はすっかり身体が冷え切ってしまいました。
この時期、注意しないと風邪ひきますねえ。
さて、現在の国際的ニュースと言えば、米朝会談ですが、ちょっと前まではBrexitの問題で持ちきりでした。
このBrexitの流れを受けて、なんと英国のパスポートがフランス製になるかもしれないそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年3月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
英国のパスポートはこれまでEUと同じワインレッドでした。
しかし、Brexitを期に、かつての青に戻すことになったそうです。
そこでその製造のために一般入札を募集。その結果、フランスの会社に決定したというわけです。
EUにつべこべ言われたくない!と言って独立してしまうのに、国籍を証明するパスポートが他国で製造されるなんて、なんとも皮肉なお話。
「こんなのどうにかしてますよ。尋常じゃない。でもフランスは仕事を手に入れ、しかもお金も儲かっちゃうわけだからいいわねえ〜(笑)」と女性。
この事件で英国政府に怒りの矛先を向けた記事を掲載している新聞もあるとか。
「どうして自国のことやその歴史、その文化をこんなに嫌うんでしょう。自分達のルーツなんですよ。こういう記事を読むと気分が悪くなりますよ」と男性読者。
この事件の騒動から英国の2つの顔が見えてきます。
一つはユーモア好きの英国、もう一つは問題を抱えている英国です。
「関税に関してアイルランドとの問題を抱えているんです。皆、Brexitを目の前にして道に迷い疲れきっているんですよ」と英国人男性。
今回のパスポート事件も含め、メイ首相はBrexitをうまく主導できていないと批判にさらされています。
今回の事件に関する英国の反応についてトニー・ブレアの側近だった元大臣に聞いてみることにしました。
「反EUの議員の中には『ああ、なんてことだ、自国民を証明するためのパスポートをあの意地悪なフランス人に印刷させるとは!!!』と怒っている人がいるわけです。この不条理な状況を面白おかしくもてあそんでいるというのが今の状況だと思いますよ」
もう一度入札を最初からやり直したほうがいいという議員もいるそうですが、そこまではしないでしょうね。
パスポートの製作をフランスの会社に任せたのは、ある意味、Brexitのショックを和らげるための英国政府のちょっとした策だったのかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、小学校3年生のクラスでBrexitについて話した。英国はEUから離脱するのだと言ったら、一人の生徒が言った。『先生、それならイギリスは一体どの大陸に行くことになるの?』」
VDM(Vie de Merde)より
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