春の初物 [フランスのグルメ]
いつもなら満開とともに雨や風で散ってしまう桜ですが、今年は大丈夫のようです。
職場の窓から見える街路樹の桜もまだまだ満開のまま。
ビルの谷間に淡いピンクの塊を見つけてホッとした気分になります。
暖房ももう必要なし。本当に春がやってきました。
そして春になるとフランスの飲食店のメニューに登場するのがホワイトアスパラガス。フランス国王ルイ14世の好物だったことでも知られています。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年3月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはフランス西部ジロンド県の小さな村ブライ(Blaye)の市場。
これが春のホワイトアスパラガス。土の中から出てきたばかりのようです。
「柔らかくてとても美味しいですよ。初物です」と男性。
フランスでホワイトアスパラガスと言えば、AOC付きのランド産のものが有名ですが、このブライ産のも美味しいそうです。
こちらの方はIGP(保護地理的表示)を獲得しています。
「これがお店に並ぶと春の到来です」と女性。
「蒸したり強火でさっと焼いたりして食べると美味しいですよ。お肉ともよく合います」と別の女性。
ここはジロンド県北部。20軒あまりの農家がこのアスパラガスを栽培しています。
ダニエルさんの農家もその中の一つ。
「真っ白で柔らかいですよ。畑の土は真っ黒です。これが春になると急激に温度を上げてくれるのでアスパラガスも成長します。他とは違うここだけの特徴です」
冬の間は日光不足や霜で心配されましたが、蓋を開けてみるとこれだけの収穫。ダニエルさんも一安心です。
直径が2センチくらいはありそうな立派なアスパラガス。ポキっと折ってみると果実ようなジュースがたっぷり含まれているのがわかります。
これらは一度ランジス(パリ郊外にある築地市場のようなところ)に運ばれ、フランス各地へと出荷されます。
このホワイトアスパラガスは、収穫後はできるだけ早く食べたほうがいいそうです。
茹でてさっとドレッシングをかけただけのシンプルなのが一番美味しいと思いますが、さっきの女性が言っていた、強火でさっと焼いたのも美味しそうな気がしてきました。
問題は日本で生のホワイトアスパラガスが簡単に手に入らないことです。
栽培する農家があまりないんでしょうね。残念。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、帰宅して黒いカーペットの上を歩いていると、その黒いカーペットが “ミャオ〜” と泣いてびっくり」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0