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復活祭の子羊料理2018 [フランスの郷土料理]

 チョコレートに卵とつながってきた復活祭の話題ですが、本日は子羊です。

 復活祭のお祝いに食べるのが子羊料理。さまざまな料理法があるようですが、今回は南仏の小さな町シストロン(Sisteron)に伝わる料理を紹介します。

Paris_Sisteron.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年3月30日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 シストロンは羊の飼育が盛んな土地柄。こちらの農家は何世代も前から羊を育ててきました。

 「餌は麦の中にトウモロコシを混ぜたものです」とギヨームさん。

 この子羊たち、生まれて3ヶ月間は母親のお乳の飲んで育ちました。これがシストロン産子羊の特徴だそうです。

 その肉を使って料理を作ってくれるのがジルベールさん。

 まずはお孫さんと一緒にハーブを集めにやってきました。

 「タイムとローズマリーのいい香りがしますよ」とジルベールさん。

 そして奥様の方はたんぽぽの葉を集めてきました。どうやらサラダにするつもりらしい。

 ここはシストロンから20キロほどのところにある村ランジュ(Lange)。住人は24人しかいません。

 ということは、この村に見知らぬ人はいません。みんなが顔見知り。

 今日はフロランスさんのお宅のキッチンで子羊料理を作ることになりました。

 出た、ル・クルーゼの楕円形鍋!色違いですがわが家にもあります。これが便利なのでして・・・。

 それはさて置き、鍋にオリーブ油を引いて子羊のもも肉の周りを焼きます。

 その間に香りの野菜を準備します。にんにく、庭で採れた各種ハーブ。これらをお肉の周りに結わえ付けてさらに焼きます。

 周りがこんがりと焼けたら鍋から取り出します。

 次はその鍋に、なんと干し草を入れます。干し草のベッドができたら先ほどのもも肉を置き、さらに干し草を乗せて包み込むようにします。

 「こうするとお肉に草原の香りというか田舎風の味がするようになります」

 鍋いっぱいに干し草を入れて蓋をし(隙間がないように生地を貼り付けてあります)、オーブンに入れます。

 1時間後、蓋をあけると・・・あれ、全然焦げてません。

 どちらかというと干し草で蒸し焼きにする感じなんでしょうね。

 お肉を切るのは一家の主人のお仕事?これだけのお肉を切り分けるのは大変そうです。

 お料理を作るのに忙しかった女性陣はお休みして、切り分けるのは主人にお任せしましょう。

 中がピンク色で美味しそうに焼き上がっています。

 「ほら、柔らかいですよ。これがシストロンの子羊です。他の産地の子羊も食べますが、比べ物にならないですね」

 シストロンの子羊は復活祭だけのご馳走ではなさそうです。

 「家族が集まった時なんかによく食べますよ」とジルベールさん。

 映像を見てたら子羊のお肉が食べたくなってきました!


******* フランス人のつぶやき *******

今日、4歳の娘の頭を撫でていると、娘が私の顔をあちこちなで回しながら言った。『ママの眉毛が干し草みたいでとっても好き』

VDM(Vie de Merde)より



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