国鉄ストライキ [トピックニュース]
この数日、フランスのニュース番組のほとんどが国鉄のストライキの話題に時間を割いています。
遠距離通勤の人たちへの影響が一番大きいようで、出勤せず自宅勤務に切り替えたり、列車を諦めて共同でバス一台を借り切るなど、様々な対策を立てていらっしゃるようです。
実際のところ、具体的にどんな状況なのか見てみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらのお二人はパリにある会社の役員です。
仕事はパリですが、暮らしているのは、そこから200キロほど離れたル・マンです。
ただいまの時間は午後6時40分。仕事を終えて自宅に帰る時間ですが、ストライキの初日、パリからルマンまで走る列車は1本だけです。
では、この日の朝、ル・マンからパリまではどうやって職場までやってきたんでしょう?時間をさかのぼってみましょう。
この日の朝の6時半、二人はル・マンの駅にいました。
TGVが開通して以来、ル・マンはパリの通勤圏内。二人も多くの人と同じように毎日TGVを利用して職場と自宅を往復していました。
「自宅勤務の社員もいますが、私の場合、重要な会議があるので出勤しないわけにいかないんです」と男性。
「いつもなら6本あるTGVが今日は1本しか走りません。かなり厳しいですえ」ともう一人の男性。
通常なら6時半から9時半までの間に6本あるTGVが今日は1本しかないというわけです。
入線してきたTGVの乗車してみると、どういうわけか半分は空席。
「ちょっと驚きましたね。満員の列車を想像してましたから。でも空いててよかった」
しかし、国鉄のストライキはまだまだ続きます。
「今日はこれですみましたが明日はどんなことになるかわかりません。しばらくはストレスな日々が続きます」
列車は15分ほど遅れましたがこれといった混乱もなく無事にパリに到着。
この二人とは異なり、別の方法で対処した人もいます。
クザビエさんはコンピュータ関連のコンサルタントをしています。
「止むを得ず昨日のうちに顧客に自宅で仕事させて欲しいとお願いしました。先方は快く了承してくれました」
一方、こちらはマガリーさん。パリにある職場までの列車が一本も走らないので、電車に乗れる場所まで車で行くことにしました。
「渋滞に巻き込まれないタイミングで走れるといいんですけどね」
国鉄のストライキ、この調子で6月まで本当に続くんでしょうかね?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、国鉄職員なので明日パリで行われるデモに参加することにした。パリまでの切符もすでに買ってあるし・・・と思ったら、その列車が運行中止になってしまった。国鉄のストライキのせいで」
VDM(Vie de Merde)より
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