地方の焼き菓子3 [フランスのお菓子]
フランス国鉄のストライキはまだまだ続いています。
そのため、駅前の飲食店の客が減ったとか、妙なところにも影響が出ています。
予定では6月まで続くようですが、これからどのような結末になるのやら・・・。
それはさておき、シリーズの三回目は、フランス北部のノール県に向かいます。
この地方の名物お菓子はプダング(pudding)。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがそのプダング。
本当に “プダング” って言うんでしょうねえ?ちょっと村の中心街に行って、村人に確かめてみましょう。
なんだか今日はお祭り?吹奏楽団が演奏しながら村を行進しています。
「あのお菓子、なんて呼んでるだっけ?」と女性。
「プダングだよ」と男性。
「プディングじゃないんですか?」とリポーター。
「そんな風には言わないねえ(笑)」と男性。
「プディングは英語ですぞ」と別の男性。
ということはフランス語はやっぱりプダングというようです。
それではそのプダングの作り方を教えていただきましょう。
マリー=クリスティーヌさんが子供たちと一緒に作り方を実演してくれます。
まずは硬くなったパンに牛乳を加えてよく染み込ませます。
次に干しぶどうを加えます。これを火にかけたらラム酒を少々加えます。
「プダングの味の決め手がこのラム酒です」とマリー=クリスティーヌさん。
温かくなったら火から降ろして砂糖を加えます。
その間に黙々と玉子の準備をしているのがウジェニちゃん。手回しの泡立て器で卵白を泡立てているようです。
ツノができるくらいになったら、先ほどの生地に加え混ぜ合わせ、型に流し込みます。
「さあ、オーブンに入れて焼きましょう。55分ほどかかりますよ」
プダングと言えば、マルディグラの前後に開催されるカーニバルと切っても切れない関係にあります。
こちらは今年のカーニバルの様子。カラフルで賑やかですね。
ノール県で開催されるカーニバルでは、参加者のグループのうち誰かが「うちに来ないか?」と言ってくれたら順にその家を訪ねて回ることになっているそうです。
誰もいなかった場合はそれぞれ家に帰ってプディングを食べたり、ハムやソーセージをおつまみに地元のお酒を飲んで楽しむらしい。
一方、マリー=クリスティーヌさんは、プダングが焼き上がる間、子供達にフランドル語を教えています。
この方、フランドル語研究所の副所長さんでもありました。
そう言えば、この辺りはフランドル地方ですもんね。
さあ、いよいよプダングが出来上がりました。子供たち、美味しそうに食べてます。
「少し食べさせてくれない?」とリポーター。
「嫌だよ!」と男の子。
そりゃそうですよね。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、幼稚園でバースデーケーキを作ることになった。子供たちに、ケーキを膨らませるにはどうしたらいい?と聞いたら、ある子が言った。『ポンプを使う!』」
VDM(Vie de Merde)より
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