一番美味しいバゲット [パリ]
先日のマクロン大統領のインタビュー番組、小学校の教室で行われたのがちょっと驚きでしたが、あのインタビューは国鉄のストライキだけを取り上げていたわけではなかったようです。
地方の学校閉鎖問題、大学進学システムの改革、新しい交通規制など、幅広くインタビューが行われました。
それなら小学校の教室で行われたのも理解できますね。
さて、日曜日恒例の週末旅は、残念ながら放送がなかったのでお休みです。
その代わり、毎年この時期になると登場する、例の話題をお届けします。
それは、パリで一番美味しいバゲット。今年も発表になりましたよ!

下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
あっ、いい音してますね。どうやらこのバゲットが、今年のパリで一番美味しいバゲットに選ばれたようです。
1994年から毎年開催されているこのコンクール、定められた規則を満たしたバゲットだけがエントリーできます。
長さは55〜65センチ、重さは250〜300グラム、小麦粉1キロあたり18グラムの塩を含んでいなくてはなりません。
その後、厳しい審査の結果、今年グランプリに輝いたのが14区でパン屋を営んでいるマームドさん。(215 boulevard Raspail)。
去年は7位でグランプリを逃しましたが、今年はついにやりました。
180本ものバゲットの中から、5時間にも及ぶ厳しい審査を経て選ばれたのです。
お店を切り盛りしているのはマームドさんのお母さんです。
「息子は小さい頃から私と一緒にお店で働いていました」とお母さん。
「大統領に食べてもらえるなんてとても嬉しいです」とマームドさん。
そうそう、グランプリを受賞するとメダルと4,000ユーロの賞金の他に、大統領官邸のエリゼ宮に1年間、バゲットを納品することになっているのです。
レジには、急遽、パリで一番美味しいバゲットに選ばれたことを知らせる札が立てられています。
常連のお客様もこれに気がついたようです。
「周りがちょうどいいくらいに焼けてますよ」と女性。
「外側はカリカリっとして、中はもっちりで美味しいですよ」と男性。
お値段は1.15ユーロ(約150円)。同じ値段でエリゼ宮にも納品されるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、0.99ユーロのバゲットを買った。お店の子が電卓を取り出してお釣りを計算し始めた。おいおい、僕が払ったのは1ユーロだよ」
VDM(Vie de Merde)より
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