最も美しい市場 [フランスのお宝]
ツツジの時期になりました。いつの間にかピンクと白の華やかな花壇があちこちに出来ていました。
4月ももう下旬。青葉若葉の季節がもう直ぐやってきます。
さて、フランスの民間テレビ局TF1の午後1時の報道番組では、“フランスで最も美しい市場”コンクールを開催中です。
最近の日本風に言えば “フランスで最も美しい市場” 総選挙。
25の候補の中から一つを選んで一般市民がネット上で投票し、得票数の多かった市場がグランプリに輝きます。
そのサイトが→こちら。すでに200万人以上が投票しています。
地図のアイコンまたはその下にあるリストのアイコンをクリックすると該当の市場の写真や解説のページが開きます。
そしてそのままその市場に投票することもできます。
本日はこの25の候補の中の一つ、イル=ドゥ=フランス代表ヴェルサイユの市場を紹介しましょう。長い歴史を持つ市場のようです。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
その市場の名は、ノートル=ダム市場。空から見ると4つの建物で出来ているのがわかります。
昔はこんな感じの市場でした。そして今はこんな感じ。賑やかですね。
チキンが串刺しになったお店もあります。これからローストするんでしょうね。
「勝てると思いますか?」と取材班。
「もちろんだよ。勝たなきゃダメなんだよ」とお店のおじさん。
「アピールし続ければお客さんが投票してくれますよ」と別のお店の男性。
街のあちこちにコンクールのポスターや記事が貼り出されています。
魚屋さん、お客さんに投票を呼びかけるのを忘れません。
しかし、市場である限りはモノが良くなくてはどうにもなりません。ノートル=ダム市場には何世代にもわたってここでお店を開いてきた人たちが集まっているようです。
ということは、ものを見る目のある人たちが集まっているということ。
「ヴェルサイユに市場を作ったのはルイ13世で、1634年のことでした。その後1669年にルイ14世が今の場所に移転させ、1720年に今のような施設になりました。それは4つの区画からなっており、それぞれ小麦粉の棟、野菜の棟、鮮魚の棟、肉の棟と呼ばれていました」
現在の市場にあるのは食べ物ばかりではありません。お花屋さんだってあります。
「いい季節ですね。せっかくですからこの季節を満喫したいです」と女性客。
「ここには100軒ほどがお店を出しています。ですから、お客様が欲しいと思ったものはたいてい揃ってます」と店主。
先ほどちらっと映像に出てましたが、レバンノン料理とか中東のスペシャリテなどと書かれた看板がちらりと見えていました。国籍も様々ですねえ。
そして、こちらではブルターニュのスペシャリテ、クレープを焼いていました。民族衣裳を身にまとい、お客様へのサービスも忘れません。
この時はアメリカ人観光客がクレープを食べに来てました。
そしてこちらは星付きレストランのシェフ。この方もこの市場でお買い物です。
まずは味見をしてからです。40か月熟成のチーズを試食してました。
「ここは僕にとっては図書館みたいなところです。物が綺麗に並べられ、どれも美しくて美味しい。料理のヒントをもらいにここを訪ねるんです」とシェフ。
皆さん、お客様に投票をお願いしていましたが、グランプリを獲得できるでしょうか?
発表は来月の5月。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、市場でお店を出している。一人の女性がやってきて、イチゴを一粒だけ買っていった・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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