ロウソクを巡る戦い [トピックニュース]
今週あたりからすでに黄金週間モードに入ってしまってます。
そうなると27日の金曜日までが少々きつい。
仕事で延々と続いていた複数のゴタゴタ案件が一気に片付いてしまいホッとしている時期なだけに、緊張の糸が切れ、もうだら〜っとなりそうです。
それはさておき、本日はフランス南部にある町ルルド(Lourdes)のお話。
ルルドと言えば奇跡を起こしてくれるカトリックの巡礼地として有名ですが、毎年、600万人がこの町を訪れるそうです。
観光で来る人もいれば、奇跡を信じて祈りを捧げにくる人たちもいます。
そして、祈りにつきものなのがロウソク。このロウソクがちょっとした問題を引き起こしています。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月23日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
たくさんのロウソクが供えられています。
こちらの女性、ロウソク立てに立てようとしますが・・・うまくいきません。
「ぎゅっと押しても全然ダメ。さっきあちらのお店で買ってきたんですが、これじゃどうにもならないですね」
なんかちょっとロウソクが細すぎるような・・・。
ポー川の岸辺に設置された専用の施設。ここに火のついたロウソクを立てるようです。
ここまでの数になるとロウソクとはいえ、周りの空気はかなりの高温ですよねえ。
でも問題はその空気ではなく、支えているロウソク立て。
ロウソクを手にして遠くからやってきた人たちの中には、先ほどの女性と同じように、そのロウソクを立てることができない人もいます。
今月の4月4日に新しく設置されたこのロウソク立て、ここで売られているロウソクしか立てることができません。そのため聖域の周辺にあるお店で問題が発生しています。
「巡礼者はロウソクを買ってくれなくなりそうなんです。何しろうちで買ったロウソクがあちらで使えないので苦情が来てるんです」とお店の方。
「うちは1.50か2.50ユーロで売っています。聖域の洞窟では3ユーロします。でも、ロウソク立てがあれですから、お客さんは3ユーロのを買うしかないんです」と別のお店の方。
聖域で売られているロウソクは3ユーロ、6ユーロ、12ユーロの三種類。
これにより、年間500万ユーロの収益が聖域の運営者に入ることになります。
運営者が出したコミュニケによれば、ロウソクの価格には寄付金が上乗せされていて、収益はもっぱらこの寄付金から得ているのだとか。
そして、しっかりとした台にロウソクを立てて安全にお参りしてもらうための措置であり、ひいいては聖域で働く人たちの労働環境の改善にもなっている、ロウソクの製造業者は施設に合わせてロウソクを作ればいいんじゃないですか、とのこと。
いやはやどうも強気の発言。小売業者の方々は納得されるんでしょうか?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ルルドにやってきた。気がつくと一緒にいたはずの子供たちがいない。慌てて周りを探し回ってやっと見つけた。二人はロウソクでチャンバラをやっていた。お恥ずかしい・・・」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0