最も美しい村1 [リムザン地方]
今日から5回のシリーズで、「フランスで最も美しい村」の称号を持つ村を訪ねます。
第一回目の今日は、コレーズ県にあるコロンジュ=ラ=ルージュ(Collonges-la-Rouge)。
人口は500人足らず。東京の人口密度が1k㎡に6,283人なら、この村は、たったの34人。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ひときわ目をひく建物がこの教会。11世紀に建てられたロマネスク様式の教会で、赤い石でできています。
赤い石でできているのは教会だけではありません。村の家々は全てこの赤い石でできています。周り緑と村の赤が対照的。
「フランスで最も美しい村」の称号が誕生したのは1982年のこと。
最初に登録された村のひとつがこのコロンジュ=ラ=ルージュでした。
村を訪れる観光客は徐々に増え、今では世界中から見学者がやってくる名所になりました。
すべてはフランソワさんの父親で当時村長だったシャルルさんから始まったのでした。
「1980年から81年にかけて、父の主導で “フランスで最も美しい村” と言う称号を作るために会合が開かれていました」とフランソワさん。
そして1982年、そのための協会が設立されたのでした。
設立当時、登録された村の数は66。それが今では157にまで増えました。
コロンジュ=ラ=ルージュでは観光客のために定期的にガイド付きツアーを開催しています。
「ここはメゾン・ドゥ・シレーヌと呼ばれる建物です。村の中でも古い建物の一つで15世紀頃に建てられたものです」とガイドさん。
この家、3ユーロの切手にもなったとか。
村の路地の両側には赤い壁の家が並んでいます。
「この赤い建物には驚きました。それに気がつかないようなところにおもしろい装飾が施されていたりします」と男性。
それにしても観光客で賑わってますね。ちょっと多すぎるんじゃないのかなと思ってしまいますが、お店の経営者は大喜びです。
こちらのレストランでは注文票がこんなに並んでます。現在の店のオーナーは三代目。
初代がジョゼフィーヌさん、二代目がカミーユさん、三代目がマリオンさんです。
「観光客が増えて、村は発展しました」とジョゼフィーヌさん。
「今ではレストランが10軒近くあります」とカミーユさん。
「観光客も遠くから来る人が増えました。アメリカ、イスラエル、それに南米からもやってきます」と三代。
称号のおかげで村の経済は発展を遂げました。
実際に称号を立ち上げたのは元村長のシャルルさんですが、そのコンセプトは1927年にまで遡るそうです。
当時、コロンジュ同好会なる組織が結成されました。
「この村には放っていてはいけない何かがあると考えていた人たちがすでにいたんですよ」と名誉会長さん。
「フランスで最も美しい村」の称号を得るためには様々な条件をクリアしなくてはなりません。
コロンジュ村もここまでにするためにはたくさんの努力があったんでしょうね。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、村の福引で肉12キロが当たった!!!そう言えば、私はベジタリアン・・・」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0