牧草を求めて山へ! [トピックニュース]
今年もまた牛の大移動の季節がやってきました。
冬の間、山の麓の牛舎で干し草を食べて暮らしていた牛たちが、天然の牧草を求めて山へ向かいます。
農家にとっても観光客にとっても一大イベント。
フランス中央山岳地帯のオブラック地方の大移動の様子をごらんください。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
カウベルの音がしだいに大きくなって、牛の姿がはっきり見えてきました。
カラフルなお花の飾りをつけた牛たちが一歩一歩進んできます。
頭の飾りはもちろん造花。こんな風に牛たちに飾りをつけて山まで連れて行くのがこの地方の伝統です。
因みにその年喪中だった家の牛には黒い造花を飾るそうです。
この牛たち、ここまで来るのにすでに15キロほど歩いているそうです。喉が渇くのも無理はありません。休憩所で水分補給です。
一方、人間の方はと言えば、教会前の広場に急遽設置された仮設テントの中で腹ごしらえ。
これが朝食だそうです。と言う事は、出発はかなり早かったんでしょうね。
皆さん何を召し上がっているかと言えば、この地方の郷土料理トリプ(tripoux)。モツの詰め物料理です。
「豚足もありますよ。付け合わせはジャガイモです」と男性。
ワインのボトルが空いているテーブルもあります。朝から酒盛り???お祝いですからねえ〜。飲みたいですよね。
牛も人も一息ついたところで山登りの再会です。沿道には観光客。見るだけではなく一緒に山を登る人たちもいます。
「1日に50キロ近く歩く場合もあります。すごい牛たちです。誇りに思いますよ」と農家の方。
こちらの村の広場には大勢の人が集まっています。いくつもの牛の群れがこの村を通って山へ行くようです。
この時のために農家では “美牛” を選んで連れてくるとか。
「皆さんに見てもらうんですから美しい牛を選んでるんです」と農家の男性。
「初めてなのですごく感動しました。大移動が見られて喜んでます」と男性。
どうやらこの方、ブルターニュ地方からグループでやってきたようです。
さあ、目的地まで残り半分。がんばって歩きましょう!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そして何日も前から娘にペットを飼いたいと言われている。子犬でもなく、子猫でもなく、ウサギでもなく・・・牛がいいという」
VDM(Vie de Merde)より
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