パンボックス [地方の小さなできごと]
サッカーW杯優勝のフランス代表チームのユニフォームですが、星が一つ増えて二つになるそうです。
初優勝を果たした1998年からずっと星一つでしたが(→こちら。雄鶏のマークの上)、今年2回目の優勝を果たしたので、これが二つになります。
これを手に入れようとお店に並んでいたサポーターの皆さん、まだ販売してないことがわかってがっくり。
よく考えてみれば、優勝したのが15日、そんなに早く製造できるはずがない。販売開始は8月になってからだそうです。
フランスのサッカーフィーバーはまだまだ続いております。ニュース番組の半分がサッカーの話題。なんと言っても優勝ですもんね。今週一杯はしょうがない。
さて、そんな中、小さな村のこんな話題をみつけました。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはご夫婦で営んでいるパン屋さん。ただいまの時間は朝の7時半。
奥様のマリー=クロードさんはバゲットを詰めたカゴを車に乗せて出発です。10キロほど先の小さな村バンヌ(Bannes)に向かいます。
人口180人ほどのバンヌにはパン屋さんがありません。そのため村人たちにとって焼きたてのパンを手に入れるのはそう簡単なことではありません。
そこで始まったのがこのパンの配達。とは言っても、一軒一軒回っていたのでは大変です。労力も時間もかかり赤字になってしまう。
その解決策が、ちょっと大きめの郵便受けのようなこのボックス。
「この方法ならずっと簡単です」とマリー=クロードさん。
鍵を開けて、そのままバゲットを入れていきます。袋なしか・・・パン専用のボックスと思えば問題ない?
「これなら何キロも先のパン屋さんまで行かなくて済むから助かります」と村人。
配達してくれるのはバゲットだけじゃなさそうです。クロワッサン、チョコレートパン、ブリオッシュなど、前日の夕方6時までに注文すると、それに合わせて配達してくれるようです。
利用しているのはバンヌ村の住人だけではありません。
ジャン=ポールさんはとなり村に住んでいますがこのパンボックスを利用しています。週に6日、往復5キロの道のりを自転車で通っています。
「本当は毎日通いたいんですが、1日は休まないといけないんですよ」とジャン=ポールさん。
焼きたてのバゲットにバターとジャムを塗って朝食です。
それにしても、あの背中のリュックはバゲット専用かしら???
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私は肥満対策の専門家。事務所は2件のケバブ屋さんの間にあり、向かいにはパン屋がオープンしたばかり。ああ、忍耐ってしんどい」
VDM(Vie de Merde)より
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