不正自転車 [トピックニュース]
サッカーW杯フィーバーの陰に隠れてしまいましたが、ツール・ド・フランスは予定通り続けられています。
すでに後半戦に入っていて、昨日の月曜日はカルカソンヌで一日レースはお休み。今日から再開です。
今日は、カルカソンヌからピレネー山中の村バニェール=ドゥ=リュションを目指します。218キロと一番長い区間です。
さらに標高差もあります。出発地のカルカソンヌは標高131メートル、ゴールのバニェール=ドゥ=リュションは標高632メートル。箱根駅伝で言えば山登り。電動アシストの自転車でも素人が走るのは難しそうです。
この電動アシスト、かなり巧妙なものが出回っているようで、ある事件をきっかけに、選手はドーピングテストの他に自転車の検査も受けなくてはならなくなりました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年7月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ゴールに到着する選手たち。待ち構えていたのは興奮した大観衆だけではありません。
冷静な顔で選手たちを見守る黒シャツの男たち。国際サイクリスト・ユニオン(UCI)のメンバーです。
一位でゴールした選手と事前に選んでいた選手数名をこちらの専用コーナーへと誘導します。
ここではドーピングテストの他に、選手の乗った自転車をX線で細かく点検します。
「ここには付属の動力はつけられてないのがはっきり分かるね。病院の検査がここで役に立っていますよ」と男性。
この時、疑わしいものが発見されれば、全体を分解してさらに詳細に調べることになるそうです。
重点的に調べられるのはリム部分とクランク軸周辺。ここに超小型のモーターを不正に組み込んだ自転車が発見されたからです。
2年半前、女性だけのモトクロス自転車レースでのことでした。
さらに別の自転車レースでのこの映像。転倒したにもかかわらず、自転車だけが妙に動いています。またこちらでも車輪が高速で回っています。
UCIはこの手の不正を防止するために50万ユーロを投入。
今年のツール・ド・フランスではゴール地点には専用車を配置しビデオ判定ができるようにしています。
また、赤外線カメラも活用しています。例えばこの映像からは、この部分におかしなものが取り付けられているのがわかります。
さらに、毎回、出発前に全ての自転車を一台一台入念にチェック。
今回のレースでは1500回あまりの検査が行われましたが、今のところ不正は発見されていないそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの町にツール・ド・フランスがやってきた。で、自分の家が映るかもしれないとテレビの中継を見ていると、私の彼が元カノと仲良く手をつないでいる姿が映っていた」
VDM(Vie de Merde)より
2018-07-24 00:00
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