アルプスのつづれ折り [ローヌ=アルプ地方]
8月も半分まできました。
お盆の間、通勤電車がちょうどいいくらいの混み具合で快適でした。
さらに、あまりメールも入らなくなって仕事に集中するには好都合の日々。お盆には仕事をするに限ります!
さて、昨日は海に行きましたが、今日は山に行ってみましょう。
フランスアルプスには見事なつづれ折の県道があるそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年8月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
蛇のように曲がりくねった県道。モンヴェルニエのつづら折り(Lancet de Montvernier)と呼ばれています。カーブの数は18個。
65歳になるニコルさんは週に数回この道を徒歩で通ります。
「だいたい30分くらいかかります。その間、自然を満喫してますよ」
徒歩の人もいればバイクで登っていく人もいます。そしてペダルを漕いで上っていく人も・・・。
「厳しい登り坂ですが、素晴らしい景色を堪能できます」
この方、登り坂のわりには息も切れてませんし、余裕で上っているように見えます。ひょっとして電動アシスト自転車?
下りは気持ちよさそうですね。でもカーブが多いのでスピードの出し過ぎに注意です。
しかも道が狭い!ハンドル操作を誤ると崖から転落などという恐ろしいことになってしまいそうです。
てっぺんまで行くとこんな素晴らしい風景が広がっていました。
「高くて頭がくらっとなりそうですが、素晴らしい眺めです」と女性。
「記憶に残る素敵なところですね」と別の女性。
こちらの男性はフィリップさん。この道を造ったガブリエル・マルティネルさんのお孫さんです。
このつづら折りができたのは戦前の1933年のことでした。どうやら岩を削りながら道を作っていったようです。
36人の労働者が一週間に6日働いて、3キロの道を完成させるのに2年かかったそうです。
谷と平野を結ぶ道路。こうして上から見ると、ほとんど崖に道を作ったように見えます。
フィリップさんは当時の資料を今でも大切に保管しています。
「これは祖父が労働者を雇った時の資料です」
雇用契約書に請求書など当時の工事の様子がうかがえる貴重な資料です。
アルプスの中でも美しい道の一つに数えられるモンヴェルニエのつづら折り。年間18,000人が通っていくそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、自転車で通勤中に、カーブを切ってきた車に危うくひかれるところだった。運転手は誰かって?僕の母親。よそ見してたに違いない!」
VDM(Vie de Merde)より
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