カスレ祭り [フランスの郷土料理]
先週の日曜日、フランス南部の町カステルノダリ(Castelnaudary)では、毎年恒例のカスレ祭りが開催されました。
カスレとはこの地方の郷土料理で、フラン全土だけではなく世界的にも知られている煮込み料理です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年8月27日に放送)
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ここはカステルノダリの市場。アコーデオンがお祭りを盛り上げてくれている中、お店には様々な特産品が売られています。
その中でも今日の主役はカスレ。瓶入りのがあるかと思えば、土鍋ごと冷蔵庫に保管されているものもあります。
こちらは観光客の男性。箱の中にはカスレを作るための食材が詰まっています。
「友人たちと一緒に食べるために買い込みました」
こちらのお店では缶詰のカスレを売っています。それに土鍋ごとシュリンクラップしたものもあります。
これを買って帰れば、ガスレンジにしばらくのせておくだけで美味しいカスレが食べられます。一つ買って食べてみたい!
いろんなカスレがあるようですが、ベースとなる食材はどれも同じです。
まずはこの白いんげん豆。
「これはカステルノダリのいんげん豆です。特徴は皮が薄いこと。火の通りがいいから煮込み料理に合うんです」とお店の男性。
アコーデオンだけでなく今度はマーチングバンドのパレードが始まりました。
このお祭りで全国から65,000人ほどの人たちがカスレを食べにやってくるそうです。テーブルごとにカスレの入った大鍋が出されます。
「コシのある豆と鴨のコンフィがいい取り合わせで美味しいんですよ」と男性。
「このお祭りに毎回参加してますよ。その度にカスレをたらふくいただいてます」と別の男性。
こちらの重々しいガウンを羽織った方々は例のコンフレリーの面々。郷土料理のカスレを広く知らしめるために活動しています。
カスレ、美味しそうですね。ちなみにつくり方は次の通り。
材料は、白いんげん豆、ソーセージ、豚のコンフィ、カナール(鴨かアヒル)のコンフィ。
前日から水に浸けておいた白いんげん豆を2度茹でします。ソーセージは前もってフライパンで焼きます。
準備ができたらカソルと呼ばれる土鍋に、豚のコンフィ、その上に白いんげん豆、さらにソーセージとカナールのコンフィをのせ、もう一度白いんげん豆をたっぷりのせます。
その上から、鳥ガラまたは豚骨と玉ねぎ・ニンジンなどの野菜で作ったブイヨンをかけオーブンに入れ表面に焦げ目がつくまでじっくりと焼きます。
こうして出来上がったのがカスレです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そしてずっと前から、うちの掃除機は使えない。ひどい臭いがするからだ。というのも、仲間がカスレをのせた皿を床にひっくり返してしまい、それを掃除機で全部吸い取ってしまったからなんだ」
VDM(Vie de Merde)より
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