週末はセビリアで [パリから週末旅]
涼しくなると、麦茶を飲みたいという欲求がなくなるから不思議。
それはさておき、日曜日は恒例の週末旅。
今回はスペイン南部アンダルシア州のセビリアを旅します。パリからセビリアまでは空路の直行便で2時間半ほど。
セビリアと言えば「セビリアの理髪師」! 理髪師、登場しますかねえ〜?
いざ出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年9月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがセビリアの街の全景。街を流れるのはグアダルキビール川。フランスとは異なる趣のある古い建物が並びます。
こちらが今回の旅人さん。スペインはどうもこの方の担当のようです。地図を調べて徒歩で何処かへ向かいます。
それはスペイン広場(青印)。ここで本日のガイドさんパロマさんと待ち合わせです。
「ここは両手を広げて皆さんを歓迎している場所なんです」とパロマさん。
確かに上から見ると立派な建物が両手を広げているように見えます。そもそもスペイン広場は1929年の万国博覧会の会場として作られた場所。この建物もパビリオンの一つでした。
「ここは映画の撮影地でもあるのよ。『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のロケ地だったの』とパロマさん。
スペイン広場をぐるりと囲むお濠ではボートを楽しむことができます。カメラさん大変ですね。
次に訪ねたのがセビリア大聖堂(赤印)。かつてイスラム教のモスクが建っていた場所にできたキリスト教の聖堂です。荘厳なゴシック様式の中にモスクの名残があちこちにあるそうです。
祭壇画は15世紀頃のもので贅沢な黄金の彫刻でできています。ここにはあのコロンブスのお墓もあります。
次はちょっと変わった場所に行ってみましょう。変わった場所というのは今晩の宿。玄関を入ったかと思えば、小さな路地を歩いていきます。建物にはかつての通りの名前が書かれてあります。ここは町の中にある町のような場所。
「ホテルのオーナーは町にある家のいつくかを買ってホテルにしているんです。現在、それが27軒あって、その全てが中庭やトンネルで繋がってるんです」
そんなわけで、目的のお部屋までどんどん歩いていきます。
「たいていのお客さんが道に迷ってしまいます。それでこの地図を受け付けでお渡ししてるんです」
そしてやっとたどり着いたのが今晩泊まる部屋。なんだかゴージャスな部屋ですね。これで一泊100ユーロだそうです。
そろそろ夕暮れが近づいてきました。明るいうちに訪ねておきたい場所があります。それは “権化の広場(La Plaza de Encarnación)” と呼ばれている建物(緑印)。通称キノコと呼ばれ、地上50メートルの屋根のようなところに上がることができます。
「ここは360度で街を見渡すことができる素晴らしい場所です」と男性。
街の眺めを楽しんでいると西の空に太陽が消えて夜の帳が下りてきました。ここのバーでお酒を飲みながらロマンチックな夜を過ごすこともできます。
さて、翌朝はこちらのお店INÉS ROSALESで朝食をいただきます(オレンジ印)。セビリア伝統のビスケット、トルタ・デ・アセイテ(Tortas de Aceite)。小麦粉、オリーブ油、ゴマ、アニスの種子を使ったアニスの香りのするお菓子。
「セビリア人にとっては子供の頃を思い出す懐かしい食べ物なんです」とお店の方。
甘いのや塩味やらいろいろな種類のものが置いてあるそうです。旅人さん、お土産に買っていかれました。
最後に本場のフラメンコを見てから帰ることにしましょう。ここはフラメンコ学校ESCUELA DE FLAMENCO MANUEL BETANZOS(紫印)。
「通りがかりの人が音を聞きつけて見物していきます。フラメンコというのはそういうものなんです」と先生。
旅人さんも挑戦しましたが、ちゃんと踊れるようになるまでに数年はかかるそうです。
さて今回の旅の費用は、飛行機代が80ユーロ、宿泊代が100ユーロ、見学料が12ユーロ、ボート代が6ユーロ、トルタが5ユーロで、締めて203ユーロ(約26,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、スペイン語の口頭試験だった。5分ほど経った頃、先生が言った。『君、スペイン語は話せるのかね???』」
VDM(Vie de Merde)より
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