失業問題 [トピックニュース]
先週の土曜日、マクロン仏大統領がエリゼ宮を見学に来た人たちと中庭で会話を交わしたようです。
その時、失業中の若者が仕事がなくて困ってるってなことをマクロンに言ったらしい。
それに答えてマクロンがこんな説教をしたそうです。
「私が街角に出て、君に仕事を見つけてあげるよ」さらに、「街角の、例えばモンパルナスとか、カフェやレストランに行ってみるといい。今なら雇ってくれるお店が二つに一つは必ずある」とも言ったとか。
手短にいえば、努力すれば仕事は見つかるはず、見つからないのは努力が足りないからだと言ったも同然なわけです。
この様子がメディアを通じて拡散したから大変です。野党の議員さんから非難の嵐。
「特権階級の見下したような言い方で看過できない」
「そんなこと言うならマクロンが職安に行って雇ってあげればいいんだ」等々。
そこでフランスのTV局France 3の取材班は、本当にマクロンの言う通りなのか、調べてみることにしました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年9月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはモンパルナス界隈。様々な飲食店が軒を連ねています。
マクロンの言う通りなら、この中の二軒に一軒は雇ってくれるはずですが、実際、どうなんでしょう?
最初に訪ねたのはこのお店L’APOLLON。確かにお店の入り口に募集の貼り紙がしてあります。
現在、13人の従業員がいますが、フルタイムで働ける従業員2名を募集中だとか。やる気さえあれば資格や学歴は問わないと言います。
「フロアでも厨房でも人が必要なんです。ただ、この仕事は少々きついですからね、できる人がなかなか見つからないんですよ」と責任者の方。
そしてこちらはあの有名店La Coupole。毎日、500人もの来客があります。
こちらは人材の確保は難しくないと言います。
「うちはこの業界では名が通ってますから、有資格者がすぐに見つかります」
レストランやホテルなどは常に人材不足のようで、フランスでは10万ほどのポストが空席になっているそうです。
思うに、日本に比べてフランスは、何かあるとすぐにデモをして国になんとかしてくれ!と言う傾向が強い。
何も言わない日本がいいのか、それともフランス式がいいのか・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼が私と別れて、別の女友達の一人と付き合うという。彼も彼女も失業中。彼曰く『彼女なら勤め人の君と違って好きな時にいつでも会えるから、ぴったりなんだよ』」
VDM(Vie de Merde)より
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