週末はセレスタで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はフランス北東部アルザス地方の町セレスタ(Sélestat)を旅します。
パリからセレスタまでは高速列車の直行便で2時間15分ほど。
歴史のある古い町のようですが、どんな旅になるのでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年9月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
歴史のある町らしく古い建物が立ち並んでいます。文化財にしてされたいる建築物は30軒以上もあるそうです。
まずはガイドのグレゴリーさんと一緒に、町のランドマークになっている時計塔に行ってみましょう(青印)。
13世紀に建てられた塔の階段を100段ほど上がると、セレスタの町を一望できる屋上にやってきました。
「ここからなら文化財になっている主な建物を見ることができます」とグレゴリーさん。
これらの建物の中で、あまり知られていないものの、是非とも訪ねてみる価値のある施設があります。それが図書館Bibliothèque humaniste(赤印)。
ここには15世紀〜16世紀にかけてアルザス地方で活動していたヒューマニストのベアチュス・テェナニュスが収集した手書きの原稿や本が納められています。
こちらの本は8世紀頃のもの。当然ながら手書き。そしてこちらは1510年に印刷された出生届の本。世界でも数冊しか残っていないそうです。
「ここに初めてアメリカという言葉が出てきますが、アメリカ人はこの命名をあまり気に入らなかったようです。というのも、アメリゴ・ヴェスプッチ(南北アメリカ大陸を探検したイタリア人)とアメリカ大陸を結びつけた命名だったからです」
次はセレスタの通りを散策してみましょう。家々の中には、その職業を表したマークのようなものが玄関に残っているものもあります。
「ここは革なめし職人の家だったことがわかります。使っていた道具が描かれています」
さて、セレストの町のすぐそばを流れているのがイル川(水色印)。かつてはこの川を利用して多くの人と物が行き交ったそうですが、今は様々な水のスポーツが体験出来る川になっています。
そこで旅人さんも観光と体験を兼ねてバドルボードに挑戦してみることにしました。
おっ、うまくいっているようです。のんびり水の上を散策です。
イル川の岸辺にいた動物たちが姿を消してしまっため、20年ほど前にビーバーが新たに投入されました。その姿は簡単には見られませんが、あちこちに活動した後が残っています。
さてそろそろお腹がすいてきました。セレスタで評判のお店Au Peid de Boeufでお昼をいただくことにしましょう(オレンジ印)。
食べたのは郷土料理のタルト・フランベ。パン生地を薄く伸ばして、濃い生クリームまたはフロマージュ・ブラン、玉ねぎ、ベーコンなどをのせて石窯で焼いたもの。ナイフとフォークは使わず手でいただきます。
お腹がいっぱいになったら今晩の宿へと向かいましょう。宿は川辺にあるテラス付きバンガロー。自然の中でぐっすり眠れそうです。
翌朝は、朝食を食べにパンの記念館Maison du Pain d’Alsaceに向かいます(こげ茶印)。ここではパンの歴史を学ぶことができます。そして本物のパンも味わえます。クグロフが美味しそうですね。
最後は少し歩きますが人気の観光スポット、標高800メートルのところにあるChâteau du Haut-Koenigsbourgを訪ねます(緑印)。
空から見たお城。ドローンならではの眺めですね。
さてカメラマンと旅人さん二人の今回の旅の費用は、夕食代が14ユーロ、宿泊代が40ユーロ、図書館の見学料が12ユーロ、タルトフランベが40ユーロ、朝食が24ユーロ、パドルツアーが32ユーロで、締めて162ユーロ(約21,000円)でした。
しかし、合計額が間違ってますねえ。夕食の14ユーロを足し忘れたか・・・。いい加減ですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お隣さんが週末に同じ曲を何回もかけて(それも朝の5時まで大音量で)楽しんでいた。おかげでジャスティン・ビーバーの “Love Me” がそらで歌えるようになった」
VDM(Vie de Merde)より
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