松ぼっくりトレイン2 [プロヴァンス地方]
プロヴァンス地方を走るローカル線 “松ぼっくりトレイン” (Train des Pignes)。
今週はこのローカル線の沿線の町や村を訪ねる旅を紹介しています。
第二回目の今日は、前回のヴィラールから6つ目の駅、時間にして約30分ほどしたところにある村アントルヴォー(Entrevaux)を訪ねます(水色印)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年9月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アントルヴォー村の全景。岩山の麓にできた村です。
その村の駅に向かって列車が入ってきます。村を囲む城壁とアーチ型の橋が印象的。
「渓谷の間から見えて来るこの村の姿は素晴らしいですね」と男性。
「あちらからこの風景を写真におさめました。まるで中世ね」と女性。
村の中に入るには、このアーチ型の橋を渡ります。村の入り口には二つの塔の門構え。確かに中世そのものですねえ。
物々しい城壁で囲まれていますが、ここもあのヴォーバンの手が入っていました。
岩山の頂上まで万里の長城みたいな壁付きの道ができています。
「岩山のてっぺんに要塞司令官の館が作られています。保存状態も良好で、重要な文化財になっています」
渓谷を流れているのはヴァール川。この川のおかげで村には果樹園ができています。
この日は、リンゴの収穫が行われていました。4ヘクタールもある大きなリンゴ園です。
「他へ引っ越すなんて考えられませんよ。両親が営んできたこのリンゴ園を守らなくてはならないですしね」とパスカルさん。
そのリンゴを使って料理を作っているのが村にあるレストランL’Ambassadeのシェフ。
「鴨フィレ肉とリンゴがよく合うんですよ。地元の食材だというのがまたいいんですよ」
夏のバカンスシーズンが終わって、落ち着きを取り戻したばかりアントルヴォー村。
「小さな村をあちこち見た後に、こんなレストランで美味しいものが食べられるなんて最高です」と女性。
「この時期は素晴らしいとしか言いようがないです。暑さが和らいで、涼しい風が吹いてくる。とっても居心地がいいです」と別の女性。
村を上空から見ていると、何やら美味しそうな匂いが漂ってきます。
匂いの正体はこちらのお店。パン・デピスの専門店です。
エレナさんは30種類ものパン・デピスを作って売っています。甘いものもあれば、塩味のものもあるそうです。
「生ハム、山羊のチーズ、オリーブなどを入れて焼いています」とエレナさん。
エレナさん、数年前にハイキングでアントルヴォーに立ち寄って以来、ずっとここで暮らしてきました。質と味にこだわるお店でした。
さて、今日はこれくらいにして次の目的地へと列車で出発です。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼とハイキングに出かけた。素晴らしい景色に感動して私は言った。『美しすぎて声も出ないわ』『オッケー、じゃあここでキャンプしよう』と彼。それ、どういうこと???」
VDM(Vie de Merde)より
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