松ぼっくりトレイン3 [プロヴァンス地方]
“松ぼっくりトレイン” (Train des Pignes)はプロヴァンス地方を走る2両編成の小さなローカル線。
シリーズの三回目は、前回のアントルヴォーから6つ先の駅、時間にして約20分ほどのところにある村アノット(Annot)を訪ねます(こげ茶印)。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年9月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
小さくて可愛らしい駅に到着しました。
山間にある人口千人余りの小さな村アノット。村の広場には市が立ち、人で賑わっています。
こちらはロジェさんのフードトラック。ロジェさんは20年も前からソッカの移動販売をしています。
「ソッカはニースの郷土料理。ひよこ豆の粉、オリーブ油、水、塩で生地を作り、窯で焼いただけのシンプルな食べ物だよ」
ロジェさん、お客さんに、不味かったら返してもらっていいよ、なんて言ってました。
「ロゼワインを飲みながらいただくよ」とおじさま。
仲良く分け合っているご夫婦もいます。
「私が5才か6才の頃、父がソッカを食べに連れて行ってくれたんです。日曜日の嬉しいおやつでしたよ」とロジェさん。
そして近くの屋台ではチーズを売っています。どうやら生産者の方が直接販売しているようです。
乳牛21頭を飼育し、アノットでは姿を消してしまったチーズを作って販売しています。
「初めはフレッシュチーズやヨーグルトを作っていたんです。でも様々なチーズを作り始めたら皆さんとても喜んで食べてくだるので作り甲斐があります」とフロールさん。
こちらのご夫妻はフランス北部のアルデンヌからやってきました。
「ハチミツ、チーズ、ハムやソーセージなど買い込みました。特産品が手に入るので来てよかったなと思います」と男性。
アノットのグルメというえば、ハムやソーセージなどの加工肉。
ここは4代にわたって続いている加工肉店Rigault。自家製の商品を製造販売しています。その一つがこのカイエット(Caillette)を呼ばれるパテ。
「豚のレバー、喉肉、バラ肉、そして様々な香辛料を使って作ってあります」とフィリップさん。
「母が子供の頃、必ずここに立ち寄ってたそうです」と女性客。
長く地元の人たちに愛されてきたお店のようです。
さて、一歩町を出ると岩山があちこちに顔をのぞかせます。その一つに登ってみましょう。
「これを見てください。人間が掘って開けたものです。ここに獲物を吊るしていたと考えられます」とガイドさん。
そして、こんな奇岩もあります。なんだか人の顔に見えるような・・・。
「こんな形をしているので村人たちは恐れを抱いたのでしょう。様々な言い伝えが残っています」
自然とグルメを楽しんだら、そろそろ次の目的地へと出発しましょう。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、泥棒に入られた。しかし、泥棒は900ユーロのネックレスや300ユーロのベルトには目もくれず、私のパテとコーヒーを盗んでいった・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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