王妃の宝石 [トピックニュース]
10月も半ばを過ぎました。
今年も残り2ヶ月半となると年末年始の話が登場するようになります。またもやあっという間に一年が終わりそうです。
さて本日は宝石のお話。フランス最後の王妃の宝石が、今年の11月12日にニューヨークで競売にかけられることになっているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月13日に放送)
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フランス最後の王妃といえばこの人、マリー=アントワネット。
贅沢のシンボルみたいになっていますが、王妃だけあって見事な宝飾品を所有していました。
あの革命という大嵐から2世紀以上もの間、誰にも知られることなくブルボン=パルマ家によって守られてきた宝飾品です。
これらが今回競売にかけられることになりました。
こちらのペンダントヘッドは100万ユーロ相当とされています。天然の真珠でこれだけのサイズのものは貴重です。しかも大きなダイヤモンドが添えられています。
そう言えば、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」がつけているあの真珠、あのサイズのものはそうそうあるものじゃないから、フェルメールが効果を狙って創作したものだろうと言われてましたっけ。
それはさておき、こちらのネックレスは、95個のダイヤモンドが使われています。金額にすれば260,000ユーロほど。
さらにこちらの指輪には、女王の髪の一房が中に収められているそうです。
となるとその金額は、一応17,000ユーロとされていますが、競売にかけたらどうなることやら・・・。
「マリー=アントワネットの知名度を考えると、どの宝飾品も落札額は推定をはるかに超えた額になるのではないかと思っています」とニューヨークにあるサザビーズの責任者。
しかし、マリ=アントワネットの宝飾品がどうしてブルボン=パルマ家にあったんでしょう?
1791年6月22日にヴァレンヌで逮捕される3か月前、マリー=アントワネットはこれらの宝飾品をブリュッセルにいた姉のマリア・クリスティーナに預けます。
しかし、革命下、タンプル塔に監禁されていたマリー・テレーズ(マリー=アントワネットの長女)が解放されると、宝飾品は彼女に返還されました。
その時、母親のマリー=アントワネットはすでに処刑されていたようです。
マリー=テレーズには子供がいなかったため、結局、宝飾品はブルボン=パルマ家のものとなり、現在に至っているというわけです。
来月の12日、一体いくらで落札されるのやら・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、泥棒に入られ宝石をいくつか盗まれた。それにヘアーコンディショナーもなくなっていた。泥棒と私に共通しているのは、乾燥して傷んだ髪をしていたこと」
VDM(Vie de Merde)より
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