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個性ある小さな市町村1 [ブルゴーニュ地方]

 これまで「フランスの最も美しい村」を折に触れ紹介してきましたが、フランスにはまた別の称号を持つ市町村があります。

 それが「フランスの個性ある小さな市町村(Petites Cités de caractère de France)」。

 どんな市町村なのかといえば、手っ取り早く言ってしまうと、“人口6000人以下の、調和のとれた価値ある建築物を持つ小さな自治体” のこと。

 わかるような、わからないような・・・。百聞は一見にしかず!

 今日から5回のシリーズで、その市町村を訪ねてみましょう。現在、この称号を持つ自治体は150あるそうです。今週はその中の5つを紹介します。

 第一回目の今日は、ブルゴーニュ地方の村スミュール=アン=ノソワ(Semur-en-Auxois)。

Paris_SemurEnA.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月22日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 朝日が昇る頃、気球の旅にはもってこいの時間帯です。朝日に照らされたスミュール=アン=ノソワの村を空から眺めることができます。

 古い建物の並ぶこの村は、4世紀にわたる歴史を秘めています。

 まるで中世の集落をタイムマシーンに乗って空から見ているかのような気分。

 時には朝霧がかかっていることもあるそうです。カメラがあったらシャッターを切り続けているかもしれません。

 さて、今度は地上に降りて村を散策してみましょう。

 リュックさんは10年あまり前にパリからこの村に移住してきました。こうして友人たちと一緒に村を散策しては楽しんでいます。

 中世を身近に感じさせてくれるこの建物が移住の決定打となりました。

 同じような建物は村のあちらこちらで見かけます。村の個性を育んできたのがこれらの建物でした。

 一方、村を流れるのがアルマンソン川。川沿いの道がまた素敵です。アーチ型の石橋と塔のある建物。それらが川の水面に姿を映しています。

 「全体の建物がよく調和しています。ここにずっと居たくなりますね」と女性。

 実は私も大昔に一度ここに行ったことがあります。川沿いの道も歩いて写真を撮ったのを思い出します。ちょっと遠かったけど、いいところでした。

 散策しているうちにお昼の時間になったようです。リュックさんご夫妻は村のレストランでランチです。眺めのいいレストランですね。

 私たちは散策を続けましょう。

 先ほど見てきたアルマンソン川には、かつて皮なめし職人が集まっていたそうです。

 ミュリエルさんはここから数キロのところにある高級革製品メーカーで働いていましたが、今はここで自身の技術とノウハウを次の世代に伝えています。

 ここは古い建物を改築して作られた皮職人の養成学校。

 「この村に来たばかりの時に、塔や教会を見て回ってすっかり魅了されてしまったんです」と生徒。

 そしてフランシスさんは仕事が終わると川釣りを楽しむのが日課になっています。

 「静かで穏やかな村ですよ。祖父の代からずっとここに住んでいます」

 一度行ったことがあるとは言え、ここまで美しいとは自覚していませんでした。もう一度行ってみなくては!

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、耳の奥の具合が悪くて、通りで転んでしまった。なかなか起き上がれないでいると、女性が駆け寄ってきて・・・写真を撮ると・・・行ってしまった

VDM(Vie de Merde)より


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