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Xマスの13のデザート [プロヴァンス地方]

 クリスマスだというのに、風邪を引いたようでブログの更新ならずでした(涙)。

 さて、プロヴァンス地方にはクリスマスのミサの後に13種類のデザートを食べる伝統があるそうです。

Paris_AixenPro.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらのお宅ではプロヴァンス地方の伝統に従い、クリスマスに食べる13種類のデザートを準備しています。

 カリソン、ヌガー、デーツ、ヘーゼルナッツ、干しイチジク等々。

 自宅で作れるものは自宅で作るというのが家訓。おかげでイヴの日の台所は大忙しです。

 大量のオリーブ油と砂糖を加えて生地を作っているようですが、どんなお菓子になるんでしょう???

 一方、こちらではテーブルセッティングが始まっています。

 テーブルクロスは3枚。最初の一枚は子、二枚目は父、三枚目は精霊を表しています。つまり三位一体です。

 次に、3本のローソク、3鉢の麦の苗。

 麦は12月初めに植えておいたもの。繁栄のシンボルとしてこんな風に緑でいっぱいにしておくのだそうです。

 「こうしてテーブルを美しく設えるとクリスマスらしくなります。あちらにはキリストの誕生を再現したクレッシュも飾ってあります」と女性。

 テーブルに用意した13種類のデザートを運んだら完成です。

 よく見ると、オレンジ、干しぶどう、クルミもあります。

 ずっと奥の方に、ひらったい焼き菓子がありますが、先ほど台所で作っていた生地を焼いたもののようです。

 ポンプ・ア・リュイル(pompe à l'huile)またはフーガス(fougasse)と言います。時々、日本でも小洒落たパン屋さんで見かけます。

 13は、キリストと12人の使徒のこと。だからと言って、このテーブルに13人が座るわけではありません。

 数えてみると家族全員で15人。取材班を入れると17人。大丈夫、不吉な数字ではありませんでした。

 全員がテーブルに着いたら好きなデザートをいただきます。

 「私は黒いヌガーが好きです」とお母さん。

 「私はカリソンです」とその娘。

 「このヴァン・キュイはデザートによく合いますよ」と男性。

 ヴァン・キュイ(vin cuit)とは、ブドウを圧縮して出てきたジュースを温めて濃縮させ、それを発酵させてできたワインのこと。プロヴァンス地方特産の甘いワインだそうです。

 「ポン・ア・リュイルはナイフがなくても、こうやってわけあって食べることができます」と女性。

 「子どもから大人まで全ての世代がここに集まって過ごせるのがいいですね」と女性。

 最後は記念写真のようになりました。来年もいい年になりそうですね。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、実家でお昼を食べることになった。こういう時はいつも行く前に母に電話して、何か必要なものはないか聞くことにしている。その度に母は『早くお婿さんを連れてきて』と言う

VDM(Vie de Merde)より



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