週末はアリカンテで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はアリカンテ(Alicante)を旅します。
アリカンテは地中海沿岸のスペインの都市。パリからは空路の直行便で2時間ほど。
では、出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
海の見えるアリカンテの町には小さな路地がいっぱい。そぞろ歩くだけでも楽しそう。
ウロウロしているとガイドのホルヘさんがやってきました。
ホルヘさんは、かつて漁師の家だった古い建物の並ぶこの界隈に一目惚れ。15年ほど前から住むようになったそうです。バリオ・サンタクルーズと呼ばれるこの界隈にはホルヘさんのお友達がたくさん暮らしています。
冬とは思えないこの景色。年間300日が晴れというありがたい街だそうです。冬でも玄関先で日向ぼっこができるらしい。老後を過ごすには理想的?
いくつか売りに出されている家もあるようです。広さ60㎡で160,000ユーロ。ざっと2,000万円ほど。
男性二人が階段を上がり始めました。目的地は標高606メートルのベナカンティル山にあるサンタ・バルバラ城(青印)。その歴史は9世紀にまで遡るそうです。城塞の間からは港が一望できます。
1248年12月4日、それまでイスラム教徒に支配されていたアリカンテがキリスト教との手に戻りました。その日が聖バルバラ(サンタ・バルバラ)の日だったことから、城の名前がサンタ・バルバラになったそうです。以来、城は増築され、最新の設備が設置されました。
「ここはトイレです。とは言っても13世紀のトイレ。この穴で用を足すと下に直接落ちていきました」
要は垂れ流しですよねぇ〜。まかり間違ってもこの下を歩いたりしてはいけません。
山の上の城塞からの眺め。地中海に突き出た半島には高層ビルが立ち並んでいます。そしてプレジャーボートの並ぶ港の隣には、夏のバカンスシーズンには人でいっぱいになりそうなビーチもあります。
お腹もすいてきたところで、下界に降りて市場へ向かいましょう。ここは屋根付きのセントラル・ダラカン市場(赤印)。フランス語も英語もオッケー。地元の美味しいものを食べるには市場に来るのがベスト。
加工肉のお店で生ハムを試食。美味しかったのでお土産に一袋買いました。そしてランチはこのタパスをいただきます。一人7ユーロ。ものの5分で完食。
次はレンタカーで海辺の道をドライブ。旅のお供がいつの間にか女性に変わってました。15分ほど走ると到着したのがエル・パルメラル公園(Parque el palmeral)(緑印)。
ここには250,000本のヤシの木が植えられています。マダガスカル、オーストラリア、日本など世界各国から集められ、その種類は1000種以上にもなるそうです。中にはあのナツメヤシもあるようです。ヤシの木は育てるのがなかなか難しいらしい。
太陽が傾き始めました。美しい夕焼けを満喫したら、そろそろアリカンテの街に戻りましょう。
夜になっても気温は18℃。テラスで夕食をとる人達もいますが、旅人さんたちはお店の中でいただきます。白ワインをお供に、ちょっと変わったパエリアをいただきます。一人13ユーロ。
お腹がいっぱいになったら今晩の宿へと向かいましょう。レストランからすぐのホテルです。
「ここは中心街ですから、どこへ出かけるにも便利ですよ」とホテルの方。
ふわふわのベッドでぐっすり眠った翌朝は、こんなところへ行ってみました。
城塞に囲まれた小さな村グアダレスト(黄印)。おお、これは美しいところですね。これは是非とも写真に納めなくては!
観光地の村には土産物店が並んでいます。なんでしょこれ?肩たたき???6ユーロだそうです。
ここにはちょっと珍しい博物館があります。それは、世界のコショウ・塩入れのコレクション。あるベルギー人が集めたもの。亡くなる時に、よくバカンスで訪れたこの村に寄贈されました。
「これは第二次世界大戦中の日本で作られたものです。そしてこちらはカフスボタンの形をした塩とコショウ入れです。また、こちらはダイヤモンドが使われているものもあります」と博物館の方。
最後は、アリカンテ名物のヌガー工場を訪ねます。
「砂糖が40キロ、蜂蜜が20キロ、砕いたアーモンドが5キロ入っています」
そのヌガーを売っているのがこちらのお店Turrones 1880(オレンジ印)。美味しそうですね。一つ私も食べたい!
最後は記念写真を撮って母国に戻りましょう。あの女性、カメラマンさんでしたね。
さて、今回の旅の費用は、飛行機代が20ユーロ(格安!)、宿泊代が42ユーロ、食事代が29ユーロ、入場料等が23ユーロ、レンタカーが40ユーロで、締めて153ユーロ(約19,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ホテルであまり眠れなかった私。隣に寝ている夫はと言えば、朝の6時に鳴りだした目覚まし時計にもビクともしない。もうかれこれ20分も鳴っているというのに 」
VDM(Vie de Merde)より
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