週末はフリースラントで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はオランダのフリースラント州を旅します。
パリからはアムステルダムまで高速列車タリスで3時間半、アムステルダムからフリースラント州まで車で1時間半。
では出発!

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
首都アムステルダムから車で高速道路を1時間半ほど走ると、水面ギリギリに平地の広がるフリースラント州に到着します。
風のない日は年間100日ほどしかありません。その風に、州の旗がなびいています。可愛い旗ですね。
まずは州都のレーワルデンを訪ねます(青印)。さすがオランダ、たくさんの自転車が走っています。そして運河をボートが通る時は跳ね橋が上がります。
旅人も自転車を借りて市役所前広場にやってきました。目の前に立っているのがオルデホーフェ斜塔(赤印)。16世紀に建てられました。
「あの塔は傾いとるんじゃよ」と男性。
確かにかなり傾いています。
「ピサの斜塔みたいでしょ。10メートルほど建てたところで、ねじれてしまい、水平にしようとしたら傾いてしまったんです」と別の男性。
では塔の中に入ってみましょう。当初は高さ120メートルになるはずでしたが、結局、40メートルほどで作るのをやめてしまったそうです。てっぺんまで上ると、例のガラスの箱が設置してありました。
ちょっと怖いですが、スリルを味わいつつ街を一望できます。
次は観光ボートで運河巡り。運河には12本の小さな橋がかかっているそうです。
運河を満喫したら陸に上がリ、自転車のペダルを漕いで美味しいものでも食べに行きましょう。向かったお店’t Pannekoekschipは運河に浮かぶ船(オレンジ印)。
名物料理がこれ。ピッツァのようなパンケーキのようなクレープのような食べもの。
「クレープのようなものですが大きさはピッツァと同じです」と店長さん。
お値段は7〜15ユーロほど。一つ食べたらお腹いっぱいになりそうです。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。そこは・・・監獄。とは言っても、元監獄。改築して現在はホテルAlibi Hostelになっています(こげ茶印)。
「ここは監獄でしたが今はホテルです。ただ、建物が文化財になっているので鉄格子は昔のままにしてあります」とホテルの方。
中はやっぱり監獄風。4階建てで22部屋あります。頑丈そうな扉を開けるとベッドとテーブルが設置されています。さらに、各部屋にはバスルームも付いています。料金は一泊20〜60ユーロ。
一息ついたところで、車を飛ばして西へと向かいます。ここはフランネケル。目的はこの町にあるプラネタリウム(水色印)。
プラネタリウムと言っても現代のものとは異なり、天井に太陽系が再現されています。
ここは18世紀、羊毛の繊工だったEise Eisingaの寝室。数学や天文学が大好きだったEiseは、その情熱に導かれるままに、自分の寝室の天井に太陽系を作ってしまったのでした。
このプラネタリウム、3世紀後の今でもしっかり動いてくれます。惑星の動きとともに今日の日付や曜日を指し示してくれるものまで作られています。天井裏を見てみると、その複雑な仕掛けがよくわかります。
よくこんなもの作ったもんですねえ〜。驚き。
さて次は海の方へと足を伸ばして、アザラシセンターを訪ねます。
この地域はワッデン海と呼ばれ、迷子のアザラシがよく見つかるそうです。約10,000頭のアザラシがこの地域で暮らしています。その広報のために入場料6ユーロで見学者を受け入れています。
最後はビーチでこんなスポーツを楽しんでからパリに戻ることにしましょう。
さて今回の旅の費用は、塔見学が10ユーロ、ランチのクレープが15ユーロ、監獄ホテルが60ユーロ、プラネタリウムが6ユーロ、アザラシセンターなどワッデン海でのレジャーが49ユーロで、締めて140ユーロ(約17,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、5歳になる息子に水泳を教えるためにプールに連れて行った。『ママが泳いで見せてあげるからね』と息子の前で泳いで見せた。すると目を丸くして息子が言った。『ママ、すごい、アザラシみたいだ』」
VDM(Vie de Merde)より
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