30ユーロで晩ご飯56 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は、一昨年末に亡くなったフランスの国民的歌手ジョニー・アリデーの専属料理人を務めていたジャクリーヌさんがチャレンジしてくれます。
ジョニー・アリデーと言ってもよく知らないという方が多いかもしれませんが(私もその一人)、フランスにロックンロールを根付かせた偉大な歌手として人気があります。
本日はそのジョニー・アリデーが大好きだった料理を作ってくれるそうです。
ではスタート!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ジャクリーヌさんのお宅を訪ねると、リビングにはジョニー・アリデーの肖像画が飾られていました。そしてテーブルにも写真がいっぱい。
ジャクリーヌさんが専属の料理人になったのは1990年のこと。それから6年間、フランスのロックンローラーのために料理を作っていました。
そして今年2月には、こんな料理本も出していました。どれもジョニー・アリデーが好きだった料理です。今日はこの中から3つを選んで作ってくれます。
では30ユーロを渡して、材料を揃えていただきましょう。
まず向かったのが八百屋さん。ジョニーさんはポタージュが好きだったそうで、前菜はポタージュになるようです。
普通のセロリと根セロリ、玉ねぎ、ジャガイモを購入。ジャガイモはメイン料理の “トリュファード” にも使います。これが締めて4.75ユーロで残りは25.25ユーロ。
次はチーズ屋さんにやってきました。メイン料理に使うトムと呼ばれるハードタイプのチーズを買いました。さらに牛乳を1ℓ、玉子4個も合わせて購入。これが合計で12.46ユーロ。残りは12.79ユーロ。
そしてこちらのお店ではメイン料理に使う生ハムを購入。薄くスライしてもらいました。これが2.94ユーロで、残りは9.85ユーロ。
ハム屋さん、この番組をいつも見ているとかで、予算が30ユーロだということをご存知でした。
最後はデザートのババオロムの材料を調達に食料品屋さんにやってきました。生クリーム、ラム酒、イースト菌、そしてポタージュに使うチキンブイヨンを購入。合計で8.77ユーロ。1.08ユーロを残してお買い物は終了です。
ではキッチンで調理の開始!
まずは前菜のポタージュ。
ジャガイモと根セロリは皮をむいて適当なサイズに切っておきます。普通のセロリは茎と葉っぱの両方を使いますが、これも適当なサイズに切ったら、全部を鍋に入れてさっと炒め、チキンブイヨンで煮込みます。火が通ったところでミキサーにかけたらポタージュの出来上がり。
次はメインのトリュファード。この料理、前回の週末旅に登場しました。オーベルニュ地方の郷土料理。
ジャガイモの皮をむいたらスライスします。チーズも同様に細かく切っておきます。フライパンにラードを引きジャガイモを炒め、そこにハムとチーズを加え混ぜ合わせたら出来上がり!簡単ですね。しかも美味しそう。
最後はデザートのババオロム。
玉子、牛乳、小麦粉、イースト菌で生地を作ったら型に流し込みオーブンで焼きます。焼きあがったらラム酒に浸します。これにホイップクリームをトップングしたら出来上がり。
どれも “おふくろの味” のような気取らない料理ばかりでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お隣さんはジョニー・アリデーの大ファン。彼の歌を歌うのが大好きで、一杯飲んだ時に必ず大声で歌いだす。問題は、それが毎回朝の2時だってこと」
VDM(Vie de Merde)より
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