鳩時計 [スイス]
先日、欧州は夏時間に変わったと言ってしまったのですが、変わるのは今週末でした!
もうボケボケで、すみません。
3月最後の週末に変更になるのでした。そして3月はもう一回週末があるのでした。
よって夏時間になるのは3月31日から。訂正してお詫び申し上げます!
さて、本日はその時間を知らせてくれる鳩時計のお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
鳩時計といえばこの音。なんだか懐かしい気分になりますね。
ここスイスでは数百年も前からこの鳩時計が作られ続けてきました。そしてその技術は何世代にもわたって引き継がれてきたのです。
こちらはその製作工房。
鳩時計に使われる材料は菩提樹。部品ごとに整形され、丁寧に組み立てられます。
鳩時計の形は、あのスイスの山小屋と同じ。
「私は山小屋が大好きで一度作ってみたかったの。とは言っても、だいぶ小さいですけどね」と職人さん。
屋根と壁ができたら、細かな細工を施していきます。ミニチュア作りは簡単ではなさそうです。
「何度も何度も作っているうちに上手くはなるのですが、まだ完璧と言うわけではありません」
これは少し粒の大きい砂に色をつけたもの。これを窓の下に付けると、鉢植えの花になります。
「木も石も砂も、全部身近にたくさんありますから中国製のものを使う必要はないですよ」と職人さん。
そして最後は鳩時計の心臓部。時間になると窓が開いて鳩が登場します。
こちらはすでに完成した時計です。出荷する前に3週間のテスト期間があります。
箱の中を見てみると・・・こんな仕掛けが取り付けられています。
これで時を刻み、ちょうどの時刻になると鳩が出てきて鳴くことになります。
「これが鳩の鳴き声の正体です。この取り付けを間違えると鳩が鳴かなくなります。閉じるのが早すぎても遅すぎてもダメなんです」
なかなか微妙ですねえ〜。
こうして30時間ほどの作業を経て完成したのがこの鳩時計。
スイス国内だけでなく、世界中に輸出されています。
「私たちは皆が楽しくなるものを作っているんです。一台、壁に取り付けていただければ、親から子へ、子から孫へとずっと使っていただけます」と社長さん。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私の母が夕食にやってくる。夫が家に帰るなり言った。『あのばばあ、何時に来るんだっけ?』あなた、母は目の前にいるわよ。早めに来たのよ」
VDM(Vie de Merde)より
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