週末はシャルルヴィル=メジエールで [スイス]
月曜日は恒例の週末旅。
今回は、フランス北部の都市シャルルヴィル=メジエール(Charleville-Mézière)を旅します。
パリからは直通の高速列車で1時間43分。有名な詩人の生誕地はどんなところなんでしょう?
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年3月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まずはいつものように高いところに上がってみましょう。ここは観光案内所の建物にある塔(青印)。展望台に出てみると、こんな風景が待っていました。
ここはデュカル広場(赤印)。ブリュッセルのグラン・プラスにも匹敵するような立派な広場。
シャルルヴィル=メジエールは、1606年、当時この地を治めていたヌヴェール公シャルル・ゴンザーグによって作られました。充実した都市機能を持つ街を作ろうとしたことが見て取れる広場です。
広場を取り囲む建物の1階はアーケードになっていて、雨の日でも濡れずにお買い物ができそうです。
この街の生みの親はご覧の通り立派なブロンズ像になって街を見守っています(緑印)。
しかし、この街が世界的に知られるようになったのには、別の理由がありました。
S字型に流れるムーズ川。その岸辺に作られたシャルルヴィルで生まれたのが、詩人アルチュール・ランボーです。1854年のことでした。
かつて水車小屋だった建物が現在は博物館Musée Arthur Rimbaudになっています(水色印)。ここではランボーの作った詩の朗読を聴くことができます。また、ランボーにまつわるアート作品も展示されています。
そしてこの写真。ランボーと言えばこの写真ですね。故郷を離れて旅に出ることの多かったランボー、残されたものは多くありませんが、手書き原稿など貴重なものも展示されているようです。
2年ほど前からは、街角にランボーの詩が書かれるようになりました。この街ならではのストリートアートと詩の合作です。
さて、シャルルヴィル=メジエールは操り人形の街としても知られています。これはウィンストン・チャーチル広場にある仕掛け時計(黄緑印)。9月には2年に一度、国際操り人形フェスティバルも開催されます。
そして市には、操り人形芸術専門の国立高等教育機関もあります(紫印)。ここでは学生たちの実演を鑑賞することができます。アドリブあり、生演奏ありの楽しい出し物のようです。観客は大人ばかり。
さあ、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。街の中心から車で15分ほどのところにあるHÔTEL LE CHÂTEAU FORT SEDANが今晩の宿です。欧州でも最大の中世の城砦は15年ほど前からホテルとして開業されました。建物の岩の感じが中世を感じさせます。建てられたのは1422年。なんかちょっと寒そうな感じがしますが、大丈夫なのかな?
さて翌朝は、アルデンヌ美術館(Musée de l’Ardenne)にやってきました(黒印)。ここではちょっと面白い試みが行われています。
こちらはシャルル・ゴンザーグの肖像画ですが、その絵の前にはこれを立体化したものが展示されています。目に障害のある方にも作品を鑑賞してもらうための工夫です。
「説明を聞きながら、こうして手で触ってもらうのです。耳で聞くだけでは分かりにくい作品も、こうして手で触ってみると分かりやすくなります」と美術館の方。
それにしてもうまく立体化されてますねえ〜。
次はお昼をいただくことにしましょう。入ったお店はBelgium Coffee Snack(オレンジ印)。出てきたのは、カルボナード。ベルギーとの国境に近いだけあってベルギーの郷土料理が出てきました。
「この辺りはフランスもベルギーもないんだよ。二つとも合わせてアルデンヌ地方というだけさ」と男性客。
食後のデザートは別のお店で調達です。この丸くて平べったいお菓子がアルデンヌ地方のスペシャリテ。ガレット・ア・シュック(Gallete à suc’)というそうです。バターたっぷりの焼き菓子、お砂糖もたっぷりかかっていそうです。
さて今回の旅の費用は、塔の入場料が5ユーロ、博物館が5ユーロ、操り人形劇は無料、宿泊料が105ユーロ、食事代が15ユーロ、ガレットが7.50ユーロで、締めて137.50ユーロ’(約17,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、フランス語の試験の最中に、隣の女の子が突然泣き出した。緊張しすぎたのかと思ったら、問題に書かれたあった詩の一つに感動したんだそうだ」
VDM(Vie de Merde)より
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