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牛祭り [オブラック地方]

 なかなか気前よく暖かくなってくれませんね。冬に逆戻りです。

 そのせいか、近くの公園の桜はまだ2分咲きくらい。花より花見客の方が多いくらいでした。

 春らしくなるのは木曜日以降になるようです。その頃まで桜がもってくれるといいのですが・・・。

 さて、フランス中部のアヴェロン地方では、先週末、牛祭りが開催されたそうです。

Paris_Laquiole02.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年4月1日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 お祭り会場は、蜂のマークのナイフで有名がライヨール村(またはラギオール村)。

 ステージの周りに集まる男たち。手には杖。

 そして一瞬静かになったかと思うとどよめきが起こりました。

 「皆さんが手塩にかけて育てが牛ですからね。いい牛を買うことができて光栄です」

 なるほどね、状況がわかってきました。牛祭りでは牛の品評会や競りが行われるようです。

 集まったのは、いずれも飼い主が自信を持って育ててきたオブラック種の牛たちです。

 牛といえば白黒ですが、オブラック種は全身茶色。

 審査員がやってくる前に身だしなみを整えます。

 「毛並みと逆にブラシをかけるんです。こうするとボリュームが出ますから」と女性。

 村の広場には大きな牛のブロンズ像!

 特設会場には食いしん坊が集まっていました。

 クリーム色のベロンと伸びたのはアリゴ(aligot)と呼ばれる郷土料理。茹でて潰したジャガイモとチーズを混ぜ合わせたもの。

 そして皆さんが食べているのは牛のアントルコートと呼ばれる部位のお肉。アリゴが付け合わせになっています。

 美味しそうですねえ。このお肉だったらしっかりした味の赤ワインが合いそうです。

 さて、品評会の会場に戻りましょう。審査員たちは、牛を1頭ずつ見ては手で触って、お肉の付き具合を確かめています。

 どれも立派な牛に見えますが、専門家ならその違いがわかるんでしょうね。

 一方、牛の競りは佳境に入ってきました。どうやら最も美しい牛が12,000ユーロで競り落とされたようです。日本円で約150万円ほど。

 競り落としたのは、このお肉屋さん。少々興奮気味。額の汗を拭います。

 このつぶらな瞳の牛たちが全部食用のお肉になるのかと思う、ちょっと複雑な気分です。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、夫がココアを飲みながら、生後半年にもならない息子に言った。『パパもミルクを飲むんだよ。でも、お前とは別の牛のミルクだけどね』

VDM(Vie de Merde)より


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