週末はサント=マリー=ドゥ=ラ=メールで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はプロヴァンス地方の海辺の町サント=マリー=ドゥ=ラ=メール(Saintes-Maries-de-la-Mer)を旅します。
パリからは列車で4時間半ほど(一番早い列車で3時間半ほど)。
この辺りはカマルグと呼ばれる湿地帯で、生態系豊かな自然が楽しめます。また町はジプシーの巡礼祭が行われることでも知られています。
では出発!

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年4月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
地中海のリゾート地、湿地帯、白馬、黒い牡牛。まずは白馬にまたがりカマルグ地方独特の風土を味わってみましょう。
湿地帯の見学となると徒歩では厳しい。だからと言って道が整備されていないところを車で走ることもできません。やっぱり馬に乗るのが一番。この馬もカマルグと呼ばれる種の馬です。
さらにこの地域で育てられているのがこの黒い牡牛。白馬にまたがるカウボーイが、湿地帯を動き回る黒い牛を追っているこの風景、カマルグでしか見られないですね。
この中には闘牛用の牛もいます。闘牛と言っても牛を殺すわけではありません。牛の眉間のあたりにリボンのようなものをつけ、それを人間が取るという競技です。
こちらの方々が カマルグの “カウボーイ” です。本業の傍ら、観光客のために牛の群れを操る様子を披露してくれます。
次は湿地帯を後にして、町の中心へと行ってみましょう。訪ねたのはノートル=ダム=ドゥ=ラ=メール教会(青印)。9〜12世紀にかけてつくられた教会です。中世に作られた教会にふさわしく要塞化されています。年間40万人が訪れるそうです。
地下礼拝堂に行ってみると・・・ジプシー(ロマ)の守護聖人サラの像が祀られていました。5月には各地からジプシーがここに集まり巡礼祭が開催されます。
この他、この教会には三人のマリアが祀られています。イエスが磔刑になった後、この三人のマリアが小舟に乗ってこの地に流れ着いたと言われています。
こちらはそのうちの二人、マリア・サロメとマリア・ヤコベの木像です。因みにもう一人のマリアはナグダラのマリア。そしてジプシーの守護神であるサラはこの三人の従者の一人でした。
最後は教会の屋根の上に上がってみましょう。要塞化されているだけあって頑丈そうな作り。ここからは町が一望できます。
さて、そろそろお腹がすいてきました。地元の料理を食べるべく、こちらのお惣菜屋さんにやってきました。
「こちらはテリンヌ(telline)という貝を調理したものです。この辺りで採れる貝です」もう一つのお惣菜はジャガイモと貝類をアイオリソースで和えたものらしい。二人分をパックに詰めてもらいました。
さらにバゲットと水を買って海辺へと向かいます。5分も歩けばビーチに到着です。さあ、お昼をいただきましょう!
お腹がいっぱいになったら北へ5〜6キロほどのところにあるオルニトロジック・デュ・ポン・ド・ゴー公園(Parc Ornithologique du Pont De Gau)へ行ってみましょう(赤印)。やたら長い名前ですが、早い話が鳥類自然公園です。60haの湿地に約千羽のフラミンゴが生息しています。
「ここは350種類もの鳥類が生息する貴重な場所なんです」と関係者の方。
さて、そろそろ今晩の宿Manade Clauzelへと向かいましょう(緑印)。
宿泊するのは敷地内にあるこちらの建物。かつてジプシーが移動しながら暮らしていたという古いルロット(トレーラーハウスのようなもの)です。あの二人のマリアの彫刻もあります。ここならジプシー気分で一晩過ごせそうです。
さて夜はThéâter Équestre Camarkasでショーを楽しみましょう(こげ茶印)。馬とジプシーの踊りを堪能できます。
翌朝、出発する前に今一度、白馬にまたがりカマルグの湿地帯を散策することにしましょう。海と陸が入り混じった広大な自然地帯カマルグ。やはりカマルグ馬で見学するのがベストのようです。
さて今回の旅の費用は、黒牛見学が25ユーロ、食事代が13ユーロ、鳥類自然公園が7.5ユーロ、馬とダンスのショーが16ユーロ、宿泊代が160ユーロ、乗馬ツアーが35ユーロで、締めて256.50ユーロ(約32,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そして数年前から私は心臓の上あたりにカラスのタトゥーをしている。で、つい先日、新しい彼が鳥恐怖症だということが発覚。どんな状況だったかはご想像のとおりです・・・
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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