セレのさくらんぼ [ラングドック=ルシヨン地方]
昨日の東京は、連休中の中途半端な天候を償うかのように、久しぶりに文句なしの晴天でした。
湿度もほどほどで、爽やかな風も吹いていました。
こんな天気を想像しながら、寒い冬に「早く春にならないなあ〜」って言ってたのでした。
今はツツジの開花真っ盛りで、白とピンクの花の間をクマバチのような大きめ蜂が元気に飛び回っていました。
2月に花を咲かせていた梅の木には緑色の実がついて、今月末あたりには熟してきそうです。
収穫しているところを見たことはありませんが、近所の学校の生徒たちが課外授業とかで収穫して持って帰るらしい。
さて、フランス南部ピレネー=オリアンタル県のセレ(Céret)では、梅ではなく桜の実、つまりさくらんぼの収穫が始まったそうです。早いですね!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
「う〜ん、美味しい。ちょうどいいくらいの甘さで本当に美味しいわ」と女性。
赤い色のさくらんぼ、この時期になるとこうして屋台のお店に並びます。
「この時期、バカンスで来ると必ず食べています。セレのさくらんぼは美味しいことで知られてますからね」と別の女性。
お値段はというと、1キロあたり16ユーロ(約2000円)。
こちらは、そのさくらんぼを収穫中の果樹園です。こうして一つずつ手で摘み取って収穫します。
「まだ熟してない実を摘み取らないように気をつけながら収穫しています」と女性。
「この二週間は気が抜けませんでした。熟した実をタイミングよく収穫できるかどうか決まるのがこの二週間でしたからね」と果樹園の方。
桜の木の向こうには雪をかぶったピレネー山脈が見えています。
今年はヒョウに降られることもなく、理想的なタイミングでさくらんぼを出荷できたそうです。
果樹園は4haもあるそうです。人の手で全部の実を収穫するとなると大変な労力ですね。
「これは “労働” じゃないですよ。デリケートな実を気をつけながら摘み取る作業は、むしろ喜びなんです。それに、青空の下、こんなすばらしい風景を見ながら仕事ができるんですから幸せです」と女性。
今日の収穫量は100キロほどですが、これが最盛期になると1日800キロにもなるそうです。
収穫されたさくらんぼはフランス全土で売られることになるそうです。
セレのさくらんぼは春の不安定な気候に左右されることはなかったようですが、霜にやられてしまったブドウ園や果樹園もあるようで、自然の恵みの大切さをつくづく感じるのでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そして二週間前から、7か月になるうちの息子は、ある特定の時にしか笑ってくれなくなった。それはつまり、私がヘマをやらかした時だけ」
VDM(Vie de Merde)より
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