大聖堂の今 [パリ]
アラン・ドロンさんが今開催中のカンヌ映画祭で名誉賞を受賞した時の映像が→こちら。
若い時の映像も少し出てきました。この賞を授与するのに反対した人もいたらしいですが、フランス映画にこれだけ貢献してきた方ですから、受賞するだけの資格はあるはずですよね。
さて、ノートルダム大聖堂が火災にあって約1ヶ月になります。
フランスのTV局TF1の記者が中に入って撮影するのを許されたそうで、現在の中の様子が分かってきました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
入り口から中に入ると、いつもは暗くて目が慣れるまでに少し時間がかかる大聖堂ですが、屋根が焼け落ちてしまった今は、こんなに明るい。
天井にはネットが張られています。安全のためだそうです。焼け残ったものが今になって落ちてくる可能性があります。
現在、130人ほどが作業に当たっているそうです。
ちょうど尖塔の付け根の火元と思われる部分に近づくと、燃えて炭のようになった木材が散乱しています。
屋根を支えていた木造の骨組みです。中には800年前のものもあったようです。本当に残念なことをしました。
木材だけでなく彫刻の施された石も散乱しています。
その中を小型ブルドーザのようなロボットがせっせと瓦礫を集めています。
中には再利用できるものもあるため、番号を振って保管しておくようです。
こういうのを見ると、修復作業は本当に大変だなと思います。
次は火災の被害から逃れた階段を上がって、トリビューンと呼ばれる中二階に行ってみましょう。
ゴシック建築独特のアーチ型の天井にぽっかり穴が空いているのがわかります。
そして、前の方に進むと、あの大きなバラ窓が見えてきました。一見して火災前と同じに見えますが、どうなんでしょう?
こちらの石像は火に焼かれたのか、黒いススが付いています。椅子もこの通り。
となると、バラ窓もよく調べると被害が明らかになるかもしれません。
大聖堂の中心部分にあるマリア像は、運良く被害を免れたようです。なんといってもマリア様をお祀りしているノートルダム大聖堂ですから、この像が以前と同じ姿で残っているのは幸いでした。
消防士さんたちががんばってくれたのかもしれません。
修復工事には長い時間がかかりそうですが、少しずつ着実に歩を進めていっていただきたいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、鳥を見ようと、屋根に取り付けてある天窓を開けたら、鳥の糞が落ちてきた。一つは窓枠に、もう一つは僕の頭に・・・
」
![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
VDM(Vie de Merde)より
2019-05-22 00:00
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