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週末はシエーナで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。今回はイタリア・トスカーナ地方にある都市シエーナを旅します。

 パリからは、まず空路でフィレンツェまで1時間45分、フィレンツェからシエーナまで車で1時間ほど。列車なら1時間半から2時間。

 中世に繁栄した都市は、今もその趣を残しているようです。

 では出発!

Rome_Siena.jpeg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 フィレンツェの空港から、ぶどう畑の広がる丘に沿って車を走らせます。この道をまっすぐ行くとシエーナに行けるようです。途中、坂道を自転車で登っていく方に出会いました。

 1時間ほどのドライブを楽しむと、シエーナの街に到着です。ひときわ高い塔が目を引きます。その下には中世さながらの建物が並んでいます。なんかワクワクしますねえ。

 やって来たのはドゥオーモ(シエーナ大聖堂)の真下(青印)。大聖堂は、シエーナが繁栄を遂げていた13世紀に建てられました。

 街は17の区画に分けられています。この区画の住人たちはそれぞれ団結し、その団結力を表すかのようにこんな紋章を描いた旗まであるそうです。

 「こちらはセリラ地区、そしてあちらはラクイラ地区ですね」と旅人。

 確かに、それぞれ異なる紋章が描かれています。中世のころはこんな風にして自治が行われていたのでしょうか?

 どこからか賑やかな音が聞こえてきます。通りを登って行くと・・・太鼓の音でした。

 「昔からこの地域では太鼓をたたく人は大切な存在なのです。子供達は必ず太鼓を習います」と男性。

 「私もこの学校で習いました。そして30年間、パレードで叩いできたんです」と別の男性。

 今度は階段を下って、こんなところを訪ねました。中に入ると女性たちが針仕事をしています。

 「紋章の入った旗を繕ってるのよ。長年使ってきたのであちこち傷んでしまってるからね。こうやって出来るだけ長く使うのさ。だって大切な旗だもの」と女性。

 出来あがると、こうして街角に飾られます。そして教会の中にもあります。

 さて、今度はちょっと高いところから街全体を眺めてみることにしましょう。そのためには、かつてシエーナ共和国庁舎として使われていた建物にあるマンジャの塔に上る必要があります(赤印)。

 350段の階段を上がると、展望台に出ました。いい眺め!

 目の前にはドゥオーモ、すぐ下にはカンポ広場(緑印)、そして遠くには広大なぶどう畑が広がっています。

 ここで作られているワインがキャンティです。では早速、試飲に出かけましょう。今度は地下へと降りていきます。

 中世の頃、シエーナには数キロにわたって地下道が掘られたそうです。水を各世帯に供給するためです。その地下道に、ワインが試飲出来る蔵Il Battisteroがあります(こげ茶印)。

 夏の間、太陽の光をたっぷりと浴びたぶどうで作られたキャンティワイン、美味しそうですね!

 「かつてこの建物にはローマ教皇のアレクサンデル7世が住んでいたんです。彼はこの地下道を通って大聖堂に行ったり、街の外に出たりしていたんです」と蔵の方。

 ここはホテルになっていて、地下にこのお店があるようです。

 さて、そろそろ今晩の宿Hotel Battisteroへと向かいましょう(黄緑印)。案内されたのはこちらのお部屋。角部屋で、あのカンポ広場を一望できます。

 この広場では夏になるとパーリオが開催されることで知られています。パーリオとは、街のそれぞれの区画の代表が馬に乗り、速さを競い合うという競技兼お祭り。

 この時は、石畳の広場に砂がまかれて馬場に変わるそうです。競技の前には、騎手と馬が旗を持って街をパレードするようです。

 パーリオの時期は宿泊代が300ユーロにもはね上がるとか。ここは見物するのには絶好のローケーションですもんね。高くなるのも仕方ありません。

 さて、次は美味しいものをいただきに出かけましょう。向かったお店はRistorante Gallo Nero(オレンジ印)。ここではトスカーナ地方のパスタ、ピチを出してくれるそうです。

 うどんのような太麺パスタ、これがピチです。このお店のは手作り。茹で時間は4分。ラグーソースを絡ませていただきます。これまた美味しそう。

 ではこのピチをいただきながら、今回の旅の費用をおしらせしましょう。

 飛行機代が150ユーロ、宿泊代が90ユーロ、マンジャの塔が20ユーロ、食事代が20ユーロ、ワイン代が25ユーロで、締めて305ユーロ(約37,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、村の中世祭りで騎士に扮した男の子がこちらにやってきて、木製の剣を私のお腹に突き立てて言った。『お前をロースハムにしてやる!』[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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