30ユーロで晩ご飯65 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回はスペシャル編。今週の6月6日はノルマンディ上陸作戦の75回目の記念日にあたります。
これを祝って、ノルマンディ出身のシェフ・エトワレ(ミシェランの星を獲得しているシェフ)が当時の庶民が食べていた晩ご飯を再現してくれます。
ではスタート!

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2019年6月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この海岸からすぐのところにお住いのシェフ、ミッシェル・ブリュノーさんが今回のチャレンジャーです。
前回の70周年の時には、メルケル首相やオバマ大統領など式典に出席した国家元首のために料理を用意したそうです。
今日は旧友のマルセルさんと一緒に料理を作ってくれます。マルセルさんはボキューズの下で長年料理人として活躍してきました。
では早速、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
まずやってきたのは八百屋さん。
「今日は戦時中の夕食のような感じで、シンプルなものを作ろうと思います」とミッシェルさん。
ニンジン、カブ、根セロリ、ブロッコリーを買いました。ブロッコリーは根元の切り口が薄茶色くらいのが新鮮でいいそうです。野菜の合計が3.68ユーロで残りは26.32ユーロ。
どうやら前菜は野菜のヴルテになるようです(どろっとしたスープ)。
さらに別の八百屋さんで、見事なトマトを見つけました。もちろん買っちゃいます。これが2.95ユーロ。
さらにまた別のお店で、ジャガイモ、玉ねぎ、エシャロットを購入。これが2.80ユーロ。そしてデザート用にイチゴも購入。これが4.50ユーロ。
こうして残りは16.07ユーロとなりました。
次は乳製品のお店でフロマージュブランを調達。これが2ユーロで残りは14.07ユーロ。
最後は魚屋さんにやってきました。購入したのはツブ貝とサバ。これが13.04ユーロで、残ったのは1.03ユーロ。
見事に予算内で収めました。それでは調理の開始。
今回は、ジュノ・ビーチ・センターの前に特設されたキッチンで作ってくれます。
まずは前菜の「野菜のブルテとツブ貝」から。
野菜を適当なサイズに切ったら鍋に入れ火を通したら、ミキサーにかけドロドロのブルテにします。ツブ貝とコリアンダーを刻んだら、ヴルテと一緒に盛り付けます。これで出来上がり。
次はメイン料理の「トマトのファルシーのジャガイモ添え」。
トマトのヘタのあたりを切って、中身をくり抜きます。玉ねぎ、エシャロットをフライパンで炒め、マルセルさんが3枚におろしてくれたサバをほぐし入れたら、これをトマトに詰めます。切り取ったヘタの部分で蓋をしたら、オーブンに入れ焼き、ジャガイモと一緒に盛り付けます。
最後はデザート。
イチゴにお砂糖を絡ませたらお皿に盛り付けます。真ん中にフロマージュブランをおいて、シロップで味付けしたら出来上がり。
大戦中の食料不足の中、どの家庭も工夫して食べていたのかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、おじいちゃんの葬儀の日に、おじいちゃんが足をなくしたのはノルマンディ上陸作戦で勇敢にも戦ったからとずっと聞かされていたが、そうじゃないことがわかった。単に動いている車から飛び降りたせいだった」
VDM(Vie de Merde)より
当時の庶民の食事とはいえ、なかなか豪華。
特にトマトのファルシー、あのトマトだと豪華に見えます!
ひだひだのあるカタチ、最近は日本でも苗売ってます。
by nicolas (2019-06-03 15:48)
nicolasさん
確かに豪華ですね。でも、やっぱりどこかに庶民的な感じが残ってます。トマトのファルシーは美味しそうですねえ〜。あのひだひだのトマト、日本でもそのうち店頭に並ぶかもしれませんね。
by carotte (2019-06-09 14:39)