週末はジュネーヴで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はスイスのジュネーヴを旅します。
パリからジェネーヴまでは高速列車で3時間ほど。平和の町で知られるジュネーブ、一体どんなところを訪ねるのでしょう?
では出発!

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年6月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ジュネーブは多くの車が行き交う大都会。高級ブランドのお店もあちこちに並んでいます。
その繁華街を通り抜けると、美しい湖が見えてきます。旅の始まりはこのレマン湖からスタート。
朝の9時。石垣に取り付けられた緑と赤のボタン。エミールさんが緑のボタンを押しました。するとカプセルが開いて何か飛び出してきそうな・・・。
「夏季になると毎朝ここにきてボタンを押す、この仕事ができてとても幸せです・・・」
エミールさんが話していると、湖の真ん中から水が噴き出しました。
ジュネーブと言えばこの大噴水ですよねえ(水色印)。エミールさんが毎朝ボタンを押して出しているとは初めて知りました。吹き上がる水の柱は140メートルもあります。
「19世紀末、職人たちは水力を利用して機械を動かしていました。しかし夜になると水圧が上がるため、水道管にバルブを付けたんです。このバルブを付けたことで噴水が起きたのです。最初は高さ30メートルほどでした」と関係者。
現在では水力として使われることはありませんが、一線を退いた男性5人に見守られながら稼働を続けています。
さて、次はプロテスタントの歴史が色濃く残る丘の上を訪ねてみましょう。案内してくれるのはダニエルさん。
「この界隈には500年から1000年の歴史があります。石壁もかなり古いものですが、保存状態は良好です」
丘の上にあるのがサン・ピエール大聖堂(赤印)。宗教改革の指導者の一人カルヴァンが本拠として教会です。中の見学は無料ですが、4.50ユーロで尖塔まで上がることができます。
尖塔からはジュネーブの街並みとレマン湖が一望できます。
人口20万人のジュネーブには、数多くの国際機関が本部を構えています。その一つは国際連合欧州本部(黄緑印)。このパレ・デ・ナシオンと呼ばれる建物の中を見学させてもらいましょう。
案内してくれるこの男性、10ヶ国語を使いこなすそうです。
通路を外交官や政府の要人が行き交うことも珍しくありません。こちらは人権に関する話し合いが行われる会議場。天井は個性的な作りになっています。
「この部屋は海の中の洞窟というようなコンセプトで作られています」とソリンさん。
そしてこちらが本会議場。193か国の代表がここに集まります。
「生物化学兵器禁止条約や核実験禁止条約が締結されたのはこの会議場です」
せっかくですから、フランス代表、つまりマクロン大統領の席に座ってみました。
さて次はちょっと変わった場所へ行ってみましょう。そこは時間を大切にする場所・・・時計屋さんです。
とは言っても、ただの時計屋さんではありません。こんな変わった掛け時計を作り出す職人さんのアトリエです。
ジャンさんは90歳。スイスの時計産業を体現する方です。元気なうちはまだまだ時計作りを続けていくそうです。
さあ、次は気分を変えて水上のスポーツを楽しみましょう。ジュネーブから15分くらい離れたところにラフティングが楽しめる川があります(青印)。70ユーロとちょっとお値段お高めですがRafting.chが準備からガイドまでをやってくれます。
1時間ほどのラフティングを楽しんだらそろそろ今晩の宿ibis styelsへと向かいましょう(こげ茶印)。
このホテル、お部屋が漫画になっています。漫画好きには堪えられないホテルですね。
翌日はホテルが無料で提供してくれたパスを使ってボートに乗りましょう。このパス、ボートの他にバスやトラムなどの交通機関を利用することができます。
陸の上では車の渋滞が始まっているようですが、この渡し船ならスイスイ進みます。
目的地はこちらBains des Pâquis(紫印)。地図には「露天風呂」などと書かれてありますが、お風呂ではないですねえ。むしろ海水浴場です。食事もできるらしい。さらにコンサートなどのイベントも開催され、レマン湖にできた娯楽施設といったところです。
さて今回の旅の費用は、見学料が18ユーロ、ラフティングが70ユーロ、宿泊費は110ユーロ、Bains des Pâquisが14.50ユーロで、締めて212.50ユーロ(約26,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、車を運転しながら父が言った。『なあお前、大都会で学生をやってるなら、もう少しシャキッとした格好をしたいと思わないのか?』・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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