樹齢1000年! [スペイン]
欧州の猛暑は、その勢いをさらに増して居座り続けているようです。
フランスのある都市では45℃を超えたとか。ニュースの映像を見ているだけでもうぐったり。
この暑さ、かなり危険ですね。大きな被害が出ないことを祈るばかりです。
さて、本日は古いオリーブの木のお話です。その歴史は紀元前にまで遡ります。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年6月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはスペイン東部の都市バレンシアから250キロほど奥まったところにある小さな村オリエテ(Oliete)。硬い岩山の上に作られた村です。
周りの土地にはたくさんのオリーブの木が植えられています。
かつてオリーブの栽培が盛んでしたが、そのまま放置されてしまった木が数多くあります。
その多くは樹齢数百年にもなるそうです。しかも中にはローマ時代にまでさかのぼるものもあるとか。
このような歴史ある大切な木を放置したままではいけない!と、住民たちが立ち上がりました。
その中の一人がカルロスさん。カルロスさんはバルセロナから家族でこの村に移住してきました。
「この村が大好きなんです。家を買って住み始めると、隣近所の方たちと知り合いになりました。そしてこの保存会のことを知ったんです」とカルロスさん。
昔ながらの方法で水路を作っていきます。大変な作業ですね。
ローマ帝国が現在のスペインを支配していた当時に作られた道路 “アウグスタ街道” 沿いに、数千というオリーブの木が植えられました。
バルセロナから南に下りたところにあるラ・セニア渓谷には、長寿の木が数多く残っています。
「この木は、コンスタンティヌス1世の時代の西暦314年に植えられたものです」と保存会の会長さん。
すごいですね。1700年経った今も枯れずに生きてきたオリーブの木。
しかし、中には掘り起こされて海外に売られて行ったものもあるとか。
「多くの木が外国に売られてしまいました。その時になって初めて、我々の大切な宝物がなくなっていくということに気がついたんです」
こちらのお二人はボランティアでオリーブの生育状況を調べています。この木は幹周りが4.68メートルあり、樹齢は1000年をはるかに超えているとか。
保存会では地元で野菜などを栽培している農家にオリーブ油の製造販売を呼びかけています。
それに答えて、この農家では、樹齢1000年のオリーブの木からオリーブ油を製造し、年間100本ほどを販売しているそうです。価格は60ユーロとかなりの高級品。
「若い木より古い木の方がポリフェノールの含有量が多いんです」と野菜農家のカルロスさん。
古いオリーブの木から採れるオリーブ油は化粧品にも使われるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、裸で寝ることにした。幸い、窓の外には大きな木があって隠してくれるから雨戸を閉めないで寝た。しかし、朝、目がさめると太陽の光が部屋いっぱいに差し込んでいた。誰かが木を切ったらしい
」
![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
VDM(Vie de Merde)より
2019-06-29 00:00
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