雄鶏モーリス [地方の小さなできごと]
昨日は、予報で “強雨” などと言っていたので長靴で出かけたのですが、結果的にあまり意味がなかったようです。多少の雨はあったもの長靴を履くほどではなかった。
私の長靴はAigleのバーゲン品ですが、あれを履くとなぜが太ももの筋肉が痛くなる。
普通の靴と同じ歩き方をするからいけないのか・・・。長靴は長靴にあった歩き方があるのかもしれません。
でもまあ、筋肉が鍛えられるのならそれはそれで良しとしなくては!ですね。
さて、フランス西部オレロン島の小さな村に住む一羽の雄鶏が、裁判に訴えられるという前代未聞の出来事が起きてしまいました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年7月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがその雄鶏のモーリス。歳は4歳、体重は2.5キロ。当然ながら、毎朝、目覚まし時計のように大きな声で鳴きます。
問題はその鳴き声。モーリスの飼い主コリーヌさんは、2年前から隣人からの苦情と戦ってきました。
モーリスの鳴き声がうるさいという隣人は、リタイアした高齢のカップル。バカンスを過ごしにこの別荘にやってきます。
近隣の住人や村人6,700ほどが、モーリスは悪くないと応援してくれますが、カップルはいますぐモーリスをここから追い出すべきといい、ついに裁判所に訴えを起こしました。
「二人が嫌なのは、毎朝、雄鶏の鳴き声を聞かされることなんです」とコリーヌさん。
この一件を聞きつけ取り上げたのがニュージーランドのテレビ局。この騒ぎの顛末を放送しました。
さらに、あのニューヨークタイムズも記事にしました。
そして、ウェブ上では、モーリスを救うために署名運動まで始まりました。これまでに117,000人あまりの署名を集めたとか。
審議はロシュフォールの裁判所で7月4日に始まるそうです。
この日、コリーヌさんを応援するために、雄鶏を飼育している別の飼い主も審議に参加するらしい。
ニューヨークタイムズの記事を読むと、コリーヌさん、精神的にだいぶ参っているご様子。モーリスも同様で、なんだか鳴かなくなったとか。かわいそうに。
村長さんはと言えば、動物たちと一緒に暮らすというのがこの地方の伝統的ライフスタイルなのだから、外から来る人はそれを受け入れるべきとおっしゃっているようです。
確かに、年に2週間ほどの滞在が数回しかないような人たちが苦情を言うというのもちょっとどうかなと思います。
しかし、どうなんでしょう、毎朝、あの鳴き声を聞かされるとなるとちょっと厳しい・・・。
この裁判、判決がどうなるのか気になりますねえ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの雌鳥がもっと玉子を産うように、雄鶏を買ってきて同じ鶏小屋に入れてみた。その結果、雌鳥は雄鶏に夢中になり、雄鶏は雌鳥の姿を見るや否や小屋の隅に隠れた」
VDM(Vie de Merde)より
AFP通信とかのツイッター記事で見たり、最近このニュースあちこちでやってますねー
そうそう、ロシュフォールって、あの「ロシュフォールの恋人」のロシュフォールなんですねー。
何で雄鶏が訴えられた?って思いましたが、やっぱりモトは人間同士のトラブルって話ですね。
雄鶏に罪はないと思うので、人間同士でもっと前向きに話し合えないんでしょうかねぇ。
by nicolas (2019-07-05 16:21)
nicolasさん
この話、マスコミがとびつきそうな話ですよね。私も思わず飛びついちゃいました。そうです、訴えられたのは人間。つまりは飼い主。こういう話を聞くと、人間ってやっぱり侵略者なのかもしれないと思ってしまいます。
by carotte (2019-07-12 13:10)