週末はトゥールで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス中西部の都市トゥール(Tours)を旅します。パリからは高速列車で1時間半ほど。
歴史と美食の街トゥールはどんなどころでしょう?
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ロワール川の岸辺にできた都市トゥール。
こちらがトゥール駅(青印)。列車を降り立ったら、まずは足慣らしに花市場を見物しましょう。色とりどりの季節の花が迎えてくれます。
そして、グルメの街にふさわしい食の市場もあります。しかも、15か所も。ここは一番古くからある市場(赤印)。近くには屋根付きのトゥール市場もあります。
初夏に出回るのが山羊のチーズ。そして各種フルーツや野菜がお店に並びます。旅人さんが試食していたのはトマト?地元産だそうです。
「トゥールなら美味しいものが食べらるよ。野菜に美味しいワイン、なんでもあるからね」とお店の男性。
いいお天気ですね。青空市にぴったり。空を見上げると、何やら丸屋根のてっぺんに金箔付きのブロンズ像が・・・。
この方、キリスト教の聖者サン・マルタンです。次は、その聖者が祀られているサン・マルタン聖堂へ行ってみましょう(緑印)。
トゥールの司教だったサン・マルタンは、1700年も前からこの街の守護聖人だそうです。聖堂は数回にわたって壊れてしまい、現在の聖堂はサン・マルタンのお墓を中心に再建されたもの。立派な聖堂ですね。
「世界中から巡礼の方がおみえになります。サン・マルタンはトゥールだけでなく世界中で知られている聖者なんです」と修道女。
この地下礼拝堂にはサン・マルタンの聖遺物が展示されています。それにしても国王並みのお墓ですね。
少しずつトゥールの歴史が分かってきましたが、その歴史と現在の街の両方を一度に見ることができる場所があります。それがプリュムロー広場(Place Plumereau)(黄緑印)。
15世紀頃に建てられた木骨構造の建物に囲まれたこの広場で地元の人たちがくつろいでいます。ちなみにトゥールの人口は136,000人ほど。冷い白ワインもビールも美味しそう!
旅人さんたちもそろそろお昼の時間です。ここから少し足を伸ばしてコルベール通りに向かいます。この通りには何軒もレストランが並んでいます。その中の一つRestaurant Les Canaillesに腰を落ち着けました(オレンジ印)。
おお、分厚いお肉が出てきました。ご馳走ですね!お昼はだいたい25〜30ユーロほどで食べられるそうです。
室内には懐かしいものが飾ってあります。オーナーのオレリアンさんが子供の頃に慣れ親しんだものをコレクションしたもの。音楽を録音したカセットテープ、わが家にも残ってます。
お腹いっぱいになったら、ボートでロワール川を散策しましょう(水色印)。このボート、この地方伝統のボートだそうです。
「これは19世紀末まで荷物を運んでいたボートのレプリカです」と船長さん。
観光客に混じって地元の方も乗っていました。
さて、ボートを降りたら今晩の宿Hôtel du Théâtreへと向かいましょう(こげ茶印)。ここはかつて私立の学校だった建物。ここには当時5歳だったバルザックが読み書きを学ぶために通っていたそうです。こちらが宿泊するお部屋。窓からは何やら立派な建物が見えます。
翌日、その建物を訪ねてみました。ここはトゥール大劇場(紫印)。オープンは1889年。この日はモーツァルトのオペラ「魔笛」をやっていました。現代的にアレンジしてあります。建物はなかなかゴージャス。
「とても感動しました。それにオープン当時の雰囲気が味わえてよかったです」と女性。
こちらは楽屋。歌手が声の具合を確認しています。
「美しい劇場で演じることができてとても嬉しいです。これだけ美しいと演技中にも良い意味で刺激になります」
そしてこちらの女性は演出家。舞台にホットドックの屋台を持ち込むなんて、かなり大胆ですね。
「この演出で、モーツァルトのファンタジックなオペラを味わっていただければ嬉しいです」
次はちょっと変わったところに行ってみましょう。そこはシャルルマーニュ塔(黒印)。248段の階段を上がってみましょう。ここは地上48メートルの展望台。360度のトゥールの街を見渡すことができます。その上、食前酒とおつまみが振る舞われます。料金は20ユーロ。
そして、夏の間、ロワール川の岸辺にはこんな特設会場が設けられているそうです。ビールを飲んだり、コンサートを楽しんだりと夏夜は賑やかですね。
さて今回の旅の費用は二人分で、列車代が116ユーロ、食事代が50ユーロ、見学代が99ユーロ、宿泊代が60ユーロで、締めて325ユーロ(約39,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、旅行にでる前日、車のタイヤに空気を入れて確認するのをすっかり忘れてパニックになった。しばらくして気がついた。今回の旅行は飛行機で行くことを。」
VDM(Vie de Merde)より
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