アンチョビ [ラングドック=ルシヨン地方]
ソニーのウォークマンが発売されて今年で40年になるそうですね。フランスのニュースで知りました。
40年前と言えば、私が2X才の頃。もっと前からあったような気がしますが、そんなもんなんですね。まだカセットテープの時代でした。
買っては使い、買っては使いを繰り返して全部で4台くらい買ったような・・・。MDのはまだ家のどこかに残ってるはず。
チンパンジーがウォークマンで音楽を聴きながら瞑想するCMなんかもありました。
時は流れて、今はスマホで音楽を聞く時代。これから20年後はどんな時代になっているのやら・・・。
さて、月曜日恒例の節約晩ご飯も放送がなかったのでお休みですが、食にちなんで本日は、フランス南部のリゾート地コリウールのグルメを紹介しましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年7月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
食前酒のおつまみや前菜に使われるカタクチイワシ(アンチョビ)。
一番シンプルな食べ方は、トマトやパンと一緒に食べること。そして、塩漬けしたものやマリネしたものなど味付けは様々です。
皆さん、美味しそうに召し上がっています。
コリウールの飲食店には必ずと言っていいほど、このアンチョビ料理がメニューに並んでいるそうです。
とは言っても、コリウールでアンチョビ、つまりカタクチイワシが釣れるわけではありません。お隣のポール=ヴァンドルまで行かないと釣れないそうです。
一隻の漁船が漁を終えて港に戻ってきました。他の魚に混じって、量は少ないもののカタクチイワシも釣れていました。
地中海のカタクチイワシは小さくて、今や絶滅の危機にあるそうで、大西洋で釣れたものが大半だそうです。
「コリウールに水揚げされるカタクチイワシは貴重なんです」と男性。
コリウールでアンチョビを作っている工場は2つだけになってしまいました。
こちらがその一つ。これだけの量ですから、大西洋産のカタクチイワシですね。
骨を取ったら瓶に詰めてオイル漬けか酢漬けにするそうです。全て手作業。
「内側も外側も中央部分が栗色になっているのがコリウールのアンチョビです」と女性。
瓶詰めにされる前の工程がこちらです。この中でカタクチイワシを塩漬けにして発酵させます。6ヶ月ほど経つとこんな感じになるそうです。
この工場では6世代にわたってアンチョビが作られてきました。若い方が6代目で、杖をついた方が4代目。
「当時は一人で年間300キロのアンチョビを作ってましたよ」と4代目。
20世紀初頭のコリウールには100隻ほどの漁船が漁をしていたそうです。昔は大漁だったんですね。
オイル漬けと酢漬けの2種類があるようですが、どちらも美味しそうですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、魚屋で働いている。今日、客からこんな風に褒められた。『あなたと同じくらい素敵なカタクチイワシをいただくわ』」
VDM(Vie de Merde)より
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