ラベンダー祭り [プロヴァンス地方]
修復準備の続いているパリのノートルダム大聖堂ですが、厄介な問題が発生しています。
火災の際に屋根に使われていた鉛が微粒子となり、大聖堂はもとより近隣の地域にまで拡散してしまったらしい。
近くの小学校で通常より高濃度の鉛成分が見つかったとか。修復よりまずは除染作業が優先ということになっているようです。
昔の建物は人間にとって有毒な材料も使われているようで、なかなか難しいですね。修復の費用の方は寄付でまかなえそうです。
さて、8月15日、日本は終戦記念日でしたが、プロヴァンス地方の小さな村ソー(Sault)では、ラベンダー祭りが開催されました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年8月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
村のメイン通りではパレードが始まりました。
ラベンダーを使って個性豊かに装飾が施された山車が次々と登場します。なんだか素朴な感じがいいですね。
「この地域の生産者が山車を作ってるんです。どれも素敵でしょ。手がかかったものばかりですよ」と女性。
ラベンダー祭りは村の伝統であり、収穫の作業が終わったお祝いでもあります。
村のラベンダーグッズ店も、この日ばかりは特別展示。お店の前の歩道はラベンダーの小枝が敷き詰められていました。
そして、村の畑では地元の人や観光客がラベンダーを摘み取っています。
この日は誰でも自由に摘み取って、自分用にブーケを作って持ち帰ることができるそうです。
こちらの女性、お花だけを摘んでビニール袋に入れてるようです。
「これで匂い袋を作るつもりなの」と女性。
「家のあちこちに置いといて、ラベンダーの香りでいっぱいにしたいんです」と別の女性。
そのすぐ近くの畑では、生産者の皆さんが真剣な顔で競技に臨んでいます。
というのも、この日は “ラベンダー刈り取り世界選手権” が開催されていたからです。しかも、昔と同じ方法で刈り取らなくてはなりません。
サケットと呼ばれる布袋を背負って、鎌を片手に刈り取っていきます。時間内にたくさんのラベンダーを刈り取った人が優勝です。
サケットって面白い形をしてますね。大きな風呂敷を袋になるように折りたたんでいるだけのように見えます。ラベンダーの収穫にはこれがベストだったんでしょうね。
「昔は刈り取り機なんて物はなかったから、皆、こうして手で刈り取ってたんです」と男性。
「若い時からずっとこの仕事をしてきましたが、71歳の時に引退しました」と別の男性。
かなりの重労働ですもんね。60〜70歳くらいが限界かもしれません。
収穫されたラベンダーはエッセンシャルオイルの原料になるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ある男性に花束を配達することになった。家を訪ねると奥さんが出てきたので花束を渡した。実はあの花束、ご主人の愛人からのもの。その後、どうなったか私は知りません・・・」
VDM(Vie de Merde)より
2019-08-16 00:00
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