判決下る [地方の小さなできごと]
涼しくなったのはいいけど、なんだか中途半端。スッキリしません。
エアコン入れるには涼しすぎるし、入れないとちょっと暑く感じる。しかも天気予報を見ると今日から一週間くらいは30℃越えの日々が続くらしい。
10日は35℃などという数字が記されています。恐ろしい・・・。予報が外れることを祈ります。
さて、田舎の島で飼われているモーリスという名の雄鶏が、鳴き声がうるさいと訴えられたという事件を紹介しましたが(正確にはモーリスの飼い主が訴えられた)(以前の記事は→こちら)、9月5日、予定どおり判決が出ました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
モーリス、高らかに鳴いています。勝利の雄叫びか?
どうやらこのまま飼い主さんと一緒に同じ場所で暮らしていけることになったようです。
つまり、裁判所はモーリス側に非はないとして訴えを退けました。
仲間とともに祝杯をあげる飼い主のコリーヌさん。
「皆さんに応援してもらって元気が出ました。それに今はホッとしています。絶対に勝って家に帰るぞと思っていました。そして、モーリスにはずっとここにいていいのよというつもりだったんです」
訴えを起こしたのは、コリーヌさんの隣の家にやってきた夫婦。
リタイアした夫婦は静かでのんびりした田舎で、バカンスを過ごすために家を手に入れたようです。つまりは別荘。
ところが、実際に来てみると毎日早朝に雄鶏の鳴き声で起こされます。これは堪らないと訴えを起こしたようです。
「田舎に住みたいのだったら、文句など言わないで田舎の生活に順応しなくてはいけないです。それができないのだったら他に引っ越すべきです」とコリーヌさん。
厳しいですね。
この地域では一般の家庭で鶏を飼うのは普通だそうです。昔から続いてきた習慣らしい。
そこへよそ者がやってきて「うるさい!」となったわけです。
「私は毎朝隣の家から雄鶏の鳴き声が聞こえてきたら幸せな気分になるよ」と男性。
「鳥の声やセミの声など自然の中で聞こえてくる音に文句を言うなんて普通じゃないと思いますよ」と女性。
裁判所は訴えを棄却しただけではなく、訴えた側に損害賠償としてコリーヌさんに1000ユーロを支払うよう命令したそうです。
訴えたばかりに損害賠償金も払わなくてはならないとは!
一方、フランス国内では似たような裁判があちこちで起きているようです。
先日は、数十羽のアヒルを飼っている人が、都会から引っ越してきた隣人にうるさいと訴えられたというニュースもありました。その行方も気になります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、6歳になるわが息子を喜ばせようとトイストーリー4を観に行った。残り15分頃になって突然、音がしなくなり会場が静まり返った。そして息子が言った。『ママ、家に帰ったらダウンロードできないかな?』」
VDM(Vie de Merde)より
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