コンフレリー 2 [ローヌ=アルプ地方]
シリーズの二回目は、フランス・アルプスの麓の小さな村にあるコンフレリーを訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
人口1000人にも満たない山の中の小さな村レピンヌ(L’Épine)。
ここにもコンフレリーがあります。オレンジ色のガウンに緑のベレー帽。ここから想像できる食材と言えば・・・かぼちゃ!
コンフレリーのスローガンは「・・・・・・・」何語?ラテン語?
どういう意味かと言えば「レピンヌにはいつもかぼちゃが生きている!」です。
その通り、あちこちの菜園にかぼちゃが実をつけています。ちょうど今頃が収穫時期。
こちらの畑ではスイカのような模様のかぼちゃが実をつけています。
「これは古くからある品種ですが、現在では店頭で見かけることはめったになくなりました。ジャムにするととても美味しいですよ」と男性。
「こちらのはバターナッツと呼ばれる品種のかぼちゃです。簡単に調理できるので便利です。ポタージュなどに使われます」
それにしてもどうしてこれだけの品種のかぼちゃがここの菜園で栽培されているのでしょう?
「昔からずっと続けられてきたんです。親の代から子の代、孫の代へと引き継がれてきたんです。この地域では冬の食料になってたんです。栽培するのに手のかからない野菜ですが、美味しく育てるにはそれなりの技術が必要です」と男性。
コンフレリーが出来たのは10年ほど前のこと。以来、400年も前から続いてきたかぼちゃ栽培に光をあてるのに大きな役割を果たしてきました。
そして間もなく開催される230回目のかぼちゃ市の準備が進められています。
「宗教戦争で荒廃した町を元気付けるためにアンリ4世が始めた市なんです」
当時、他にも開催候補地があったようですが、有力者が頑張ったおかげでレピンヌが選ばれたらしい。
かぼちゃには800種類もの品種があるそうですが、準備の始まった市の店先には様々なかぼちゃが並んでいました。
「これは、かぼちゃのスパゲティと呼ばれています。そしてこちらの白いのは詰め物料理に使われます。この細長いのはピュレにしてパセリを混ぜ合わせて食べると美味しいですよ。ニースの飲食店でよく出されます」とお店の方。
かぼちゃは様々な料理に使われています。例えば、フラン(プリンのようなもの)、揚げ菓子、キッシュ等々、バラエティーに富んでいます。
こちらはかぼちゃとチョコのタルト。そしてこちらは、燻製ベーコンとかぼちゃタルト。香辛料をピリリと聞かせたお食事用のタルトです。なんだかとても美味しいらしい。
甘いものから塩味のものまで万能なのがかぼちゃです。アーモンドの焼き菓子、ジャム、ヴルテ、ムース等々。
かぼちゃ市は先週の14日に開催されたようです。2018年の市では5,000人がこの小さな村に集まったそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、孫たちが訪ねてきたので、夫が菜園に連れて行った。3歳になる孫に、白い花が散ると赤いイチゴの実がなるんだよ、と教えてやると、孫が白い花を次々とちぎり始めたそうだ。そうすれば早く実がなると思い込んだらしい」
VDM(Vie de Merde)より
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