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シェフ vs ミシュラン [フランスのグルメ]

 本日はミシュランガイドとシェフのお話。

 赤いミシュランガイドと言えばレストランとホテルのリストが評価付きで掲載されています。

 フランスを旅行するときは必ずカバンの中に入れていました。もっぱら宿泊するホテルを探すのに利用していました。家のマークが一つか二つ付いていれば快適に泊まることができます。

 レストランはと言えば、参考程度に見るだけで、このお店を目指していくぞ!ということもなければ、実際に星付きレストランに入るなんてこともなかった。お店の前を通って、ここが星付きレストランかあ〜なんて言いながら眺めるだけ。

 その星が、今回ちょっと大ごとになってきました。

 毎年、年明けとともに星を獲得したレストランが発表になるのですが、昨年まで3つ星だったのに今年になって2つ星になってしまったシェフが、それは不当だ!とミシュランガイドを訴えてしまったのです。

Paris_Manigod.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 そのシェフというのが黒い帽子がトレードマークのマルク・ヴェイラさんです。

 以前、節約晩ご飯に登場したことがあります。そして今年になって星を一つ失ってしまい酷く落胆していたという話もニュースで言っていました。

 結局、納得がいかなかったようで、はっきりした理由が知りたいと訴訟に踏み切ったらしい。

 冒頭の映像は、2018年2月、マルクさんが3つ星の栄誉に輝いた時の様子です。それから約1年後、星が2つに減ってしまいました。

 マルクさんによれば、“事前通告もなければいかなる説明もないまま星を取られた” ということらしい。

 「これこれこれで星が2つになったと明快な理由を言ってくれれば私だって納得しました。しかし、その理由が漠然としているんです」とマルクさん。

 マルクさん、唇、どうしたんでしょ?真っ青になってる!照明の問題???なんか気になるなあ。

 ミシュランガイドとの事前の話し合いによれば、マルクさんがルブロション(サヴォワ地方のチーズ)を使わないでチェダーチーズを使ったことが原因だと言われたらしい。

 このあたりの問題は微妙ですね。

 利用者からすれば、サヴォワ地方の料理を出すことで知られるシェフの料理を食べに行きたらチェダーチーズが出てきた、ひどい話だ、となりますが、独創的な料理を出すということで評価を受けているシェフからすれば、材料についてとやかく言われる筋合いはない!となります。

 マルクさんも頑固なら、訴えられた方のミシュランも一歩も引かない様子。

 「プロが、しかもそれぞれ異なる人たちが実際に食べて評価を下しているんです。誰か一人の偏った判断で決めているわけじゃありませんよ」

 裁判は11月27日に始まるようですが、どのような結末になるのやら。

 「これまで黙って評価される側にいた料理人が声を上げ始め、ミシュランの評価に一石を投じた、ということですよ」とグルメ記者が言っていました。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、そしてずっと前から、私は料理には少々うるさい方だ。3歳になる娘にも美味しい料理を食べる喜びを教えてきたつもり。しかし、育て方を間違えたのか、それとも私の料理が下手なのか、その娘が言った。『うちの料理も学校給食も同じよぉ〜』[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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