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週末はパレルモで(再訪) [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はシチリア島の都市パレルモ(Palermo)を旅します。2年前の3月にも一度行っていますから、今回は二回目。

 パリから空路の直行便なら2時間半、乗り継ぎ便なら最短で4時間弱。では出発!

Rome_Palermo.jpg


下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 シチリア島第一の都市パレルモ。大都会ですね。歴史を物語る美しい建物が並んでいます。

 街を歩けば、豪華な噴水が現れたり、結婚式の現場に出くわしたりと楽しい体験ができます。そして、お輿しに乗せられた聖母子像のパレードがやってきました。ゴッドファーザーの一場面を思い出しますね。

 どう見てもこれは夏に撮影が行われたようです。

 それはさておき、まずはガイドさんオススメの場所へ行ってみましょう。そこはクワトロ・カンティと呼ばれる交差点(青印)。上から見ると4つの建物に囲まれているのがよくわかります。

 「ここはパレルモの代表的な交差点です。それぞれの建物のファサードの最上部にはパレルモの4人の聖者の像が設置され、街を守っているのです」とガイドさん。

 この交差点のすぐちかくにあるのがプレトリアの噴水(水色印)。これまた印象的な噴水です。噴水には裸の彫像が設置されていますが、この噴水を挟んで2つの教会が建っており、裸の像をめぐってはちょっとした騒ぎになったとか。

 思わず見とれてしまいますが、次の名所へと向かいましょう。ここはパラティーナ礼拝堂(赤印)。壁全体に金箔が貼られ、装飾が施されています。

 「はあ〜、ただただため息のみです」と男性。

 「すごいところです。他にこんなところはないでしょう」と女性。

 壁全体がモザイクになっていて金、銀、大理石などの小さなタイルで覆われています。

 「本物の金が使われています。シチリアの初代王は、イスラム、ビザンチン、ラテンの優れたものを一つに集約しようとしたのです」と関係者の方。

 さて、そろそろ美味しいものが食べたくなってきました。やってきたのはデル・カポ市場(オレンジ印)。

 中に入ると食欲をそそるものがたくさん!ここのお店では歩きながら食べられるものを提供しています。どれも地元産の食材を使ったものばかり。中でも注目なのがこのボールのようなこの食べ物アランチーニ。具を詰めたおにぎりにパン粉をつまぶして揚げたものらしい。

 このお店では1日に2,000個を売り上げるという人気ぶり。具は40種類ほどあるそうです。

 「ほら、中はリゾットになってるんですよ」と男性。

 これは美味しそうですね。一つ3ユーロだそうです。

 お腹がいっぱいになったところで、古いお屋敷見学に出かけましょう。ここは18世紀に建てられた貴族のお屋敷Piazza Conte Federico(黄緑印)。部屋の数は20室ほど!屋敷というより宮殿ですね。オーナーが歌で迎えてくれました。見学料は10ユーロ。宮殿のメンテナンスの費用になるそうです。

 パレルモには同じようなお屋敷が100軒ほどもあるそうです。今晩はその中の一つに泊まることにしました。そこはまあるいお部屋。バルコニーからはパレルモの美しい眺めを堪能することができます。

 翌日はちょっと変わった場所に行ってみましょう。駅の窓口で列車の切符を買いました。どこ行きかといえば・・・パレルモから50キロほど離れたところにあるコルレオーネ村(こげ茶印)。

 コルレオーネと言えば、マフィア。マフィアと言えば『ゴッドファーザー』。

 「皆さん、ドン・コルレオーネを探しにやって来られますが、そんな人は実在しないんです」

 とは言っても、こちらのアンチ・マフィア博物館にはマフィアに関する書類が500点ほど保管されています。

 繁華街を歩いているとあちこちに映画にまつわるグッズが溢れています。さらに、同じ名前のリキュールまであります。お土産に一本購入!

 コルレオーネを堪能したらパレルモに戻りましょう。最後は、マッシモ劇場にやってきました(緑印)。パリ、ウィーンに次ぐヨーロッパで三番目に大きなオペラ座です。

 しかし今回はオペラを見るために来たのではありません。エレベーターに乗り、屋根裏を登り、屋上にやってきました。ここは一番美しいパレルモが見渡せる場所。

 いいところですねえ。でも、誰でも行けるわけじゃなさそうな・・・。

 さて今回の旅の費用は、飛行機代が150ユーロ、宿泊代が65ユーロ、見学代が46ユーロ、食事代が21ユーロ、お土産代が10ユーロ、交通費が10ユーロで、締めて302ユーロ(約36,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、僕の父は、街をうろついている暴走族に、自分がロシアマフィアの一員だと信じ込ませた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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