週末はストラスブールで(再訪) [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回は、昨日のブログで紹介したアルザス地方の中心都市ストラスブールを旅します。
3年前にも一度行っていますから今回は2度目。パリからは高速列車で2時間半。
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月16日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
川に囲まれた大都市ストラスブール。ここにはEU議会の会議場があります。そして、さまざまな国籍の人たちが集まる一大観光地でもあります。
観光客が写真を撮っているのが大聖堂(青印)。独特の色の石で作られたゴシック建築は存在感があります。300段余りの階段を上がって屋上まで上がってみましょう。
「街がよく見渡せます。一方がフランスでもう一方がドイツですね」と男性。
レースのような尖塔が空に向かって伸びています。見事なゴシック建築。
次はトラムに乗ってEUの会議場に行ってみましょう。ブリュッセルの会議場は有名ですが、ここはあまり知られていません。最近になって無料で中を見学することができるようになりました。
中に入るとこんな感じになっていました。こちらのご家族、ブルターニュ地方からやってきたそうです。最後は首脳たちがよく並ぶお立ち台で記念写真をパチリ。
さて、ここからはボートで街を散策することにしましょう。前回は自転車で回りましたが今回はこのボートです。動力は電気、操縦は簡単だそうです。1時間35ユーロで借りることができます。
街を流れる川の総全長は100キロあまり。そこにかかる橋は200本もあるそうです。
川には様々なレジャー用のボートが係留されています(水色印)。今晩はその中の一つに宿泊します。
入ってすぐのところは食堂。ボートの前方にはキッチン、その奥にストーブ付きの居間があります。寝室とバスルームはボートの後部にしつらえてあります。デッキでは水上の風景を楽しみながら朝食をとることができます。
さて、ストラスブールをさらによく知るためにやってきたのがトミー・ウンゲラー美術館(緑印)。ここには今年の2月に亡くなったストラスブール出身のイラストレータ、トミー・ウンゲラーの作品が展示されています。特に絵本「すてきな三にんぐみ」が有名ですが、フランスとドイツのカップルを描いた作品でも知られています。何か風刺のような・・・。
「彼の作品には人を小馬鹿にしたようなところがあります。そしてストラスブールの人々にも共通する自嘲のようなものがあるんです」と美術館の方。
フランスとドイツの間をいったりきたりした歴史の影響でしょうか?
さて、日が暮れてそろそろ夕食の時間になりました。大聖堂の近くにある、かつて様々な職人の店が並んでいた通りにやってきました。ここにあるレストランZehnerglockで、アルザス地方の郷土料理をいただくことにしましょう(オレンジ印)。
このお店、Winstubと言われるアルザス地方伝統のバー・レストランです。地元の美味しいワインを飲みながら郷土料理を堪能することができます。
ボリュームたっぷりの牛のスネ肉とシュークルート、シナモンアイス付きアップルシュトゥルーデルをいただきました。
食事が終わろうとする頃、大聖堂の大きな鐘が鳴り出しました。1786年から鳴らされ続けている休戦を告げる鐘の音だそうです。時刻は夜の10時ちょうど。そのためこの鐘のことをZehnerglockというそうです。何やら英語のten o’clockに似てますね。
翌朝は、トラムに乗ってドイツに行ってみましょう。トラムで国境が越えられるなんていいですね。しかも数分で。
ライン川を渡ってすぐのところにあるのがケールの町(黄緑印)。ストラスブールに比べるとずっと小さな町ですが、美味しいものがあるとか。それはこちらのパン屋さんのプレッツェル。物価もフランスに比べると安いので買い物に来るフランス人が増えているそうです。
さて今回の旅の費用は、大聖堂が8ユーロ、貸しボートが70ユーロ、宿泊代が70ユーロ、美術館が6.50ユーロ、夕食が31.50ユーロ、トラムが3.80ユーロ(片道)、プレッツェル2個が1.90ユーロで、締めて191.70ユーロ(約23,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ストラスブールのクリスマスのために大きな樅木が切り倒されるのを見て、10歳になるわが息子に言った。『木が切り倒されるなんて残念だわ』すると息子が言った。『ねえ母さん、母さんが読んでる小説はなんでできているか知ってるのかい?』」
VDM(Vie de Merde)より
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